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病院勤務の理学療法士・作業療法士がクライアント相手に営業してもいいの?
最近は自費リハ施設を立ち上げる理学療法士・作業療法士って多いですよね.
また医療機関で勤務しながら休日に訪問リハビリ紛いのことをされている理学療法士・作業療法士も増えていると聞きます.
こういったケースで問題になるのが医療機関に入院中のクライアントや外来対応しているクライアントを自施設に引っ張り込む動きです.
今回は病院勤務の理学療法士・作業療法士がクライアント相手に営業してもいいのかについて考えてみたいと思います.
総合病院からクライアントを連れて開業
こういった話って医師の場合にもけっこう多いですよね.
総合病院で勤務していた医師が近隣に開業してクライアントをごっそり連れて行っちゃうってパターンです.
もちろん選ぶのはクライアントですが,あからさまに営業してたら医師であっても問題ですよね.
○○医師が退職してから外来がガラガラになったなんて話も珍しくないですよね.
病院から自費リハ施設への誘導
理学療法士・作業療法士の場合にも病院勤務中に将来を見据えて,自身の連絡先を渡し営業するのって問題ですよね?
専門職・職業人の倫理として問題のある行為だと思います.
そもそも医師の処方下でしか,理学療法士・作業療法士としての業務を遂行できないわけですので,資格を使用しない付帯的な目的以外,施術等を目的とした個人情報のやり取りはアウトだと思います.
名刺なんかかを配って自己の営業に使用するのは倫理的にはNGですよね.
医療機関で外来のクライアントに対して休日に訪問リハビリ紛いな行為
また最近多いのは医療機関で勤務しながら休日に訪問リハビリ紛いなことをしてお金をいただいている理学療法士・作業量ほすいです.
もちろん保険下でもなく,処方もなく個人的に連絡とって訪問リハ紛いのことをしてるわけです.
これって完全にNGですし,何か起こった時にどう責任を取るのでしょうか?
本当に危険だと思います.
インセンティブ付きの訪問看護ステーションに就職しようとしたら,職場からクライアントを連れてくるように指示を出されたなんて話もあります.
病院スタッフが個人的な連絡先を渡す行為はトラブルの原因になりますので,病院としては容認していない施設がほとんどでしょう.
今回は病院勤務の理学療法士・作業療法士がクライアント相手に営業してもいいのかについて考えてみました.
退職後や外来終了後の接触までは施設側では規制できないかもしれませんが…
いずれにしてもあくまで医療機関では施設の中で医師の指示の下で理学療法・作業療法を行っているんだといった認識を改める必要があるでしょうね.