目次
理学療法士・作業療法士の常勤と非常勤ってどこがどう違う?気になる収入・待遇・休みの差
理学療法士・作業療法士の働き方も多様化しておりますが,理学療法士・作業療法士の働き方にも常勤としての働き方もあれば非常勤としての働き方もあります.
でも理学療法士・作業療法士の常勤と非常勤ってどこがどう違うのでしょうか?
収入面や待遇面がどのように違うのかって気になりますよね?
今回は理学療法士・作業療法士の常勤と非常勤の違いについて考えてみたいと思います.
やはり理学療法士・作業療法士の非常勤は不安定?福利厚生・待遇の差
常勤と非常勤との差が最も顕著に出るのは,待遇の部分です.
基本的に理学療法士・作業療法士の非常勤の場合には,賞与や退職金が支払われないことがほとんどです.
そのうえ昇給や昇進もありません.
勤務時間数などの一定要件を満たしていない限りは社会保険にも加入できませんので,常勤と比較すると働く上での安定感には欠けると言えます.
非常勤のスタッフには教育が十分に行われる職場が少ないのも実際で,自主的に勉強しない限りはスキルアップもなかなか難しいといった側面もあります.
時給は高いが…
一般職業のパート・アルバイトの時給が1,000円前後であるのに比較すると,理学療法士・作業療法士の非常勤の時給は全国平均で1,500円程度ですので,朝9時から15時までの時短勤務で月20日間働いくと賃金は15万程度となります.
理学療法士・作業療法士の初任給が15万円というところもありますので,それほど大きな差はないように思えます.
しかしながら先ほどご紹介したように,非常勤の理学療法士・作業療法士というのは社会保険に加入できない場合もあり,配偶者の扶養に入っていなければ保険料を給料からまかなう必要があります.
また住宅手当もほぼ支給されないため,一人暮らしの理学療法士・作業療法士は家賃を全額自己負担しなければなりません.
手取り分は思ったよりも少なくなってしまうのが非常勤の落とし穴です.
非常勤→常勤への道は労働時間が決め手?
上述したように同じ働くのであれば非常勤というのはデメリットが大きい側面もあります.
よく聞くのは「週32時間働けば常勤になれる」という話ですが,常勤の理学療法士・作業療法士は基本的に1日8時間,週5日で仕事をしています.
そのため常勤として働くには週35~40時間の労働が必要と考える方が妥当でしょう.
非常勤だけどやむを得ずけっこう残業をしているという方は,残業時間も含めて自分が週何時間働いているのか計算してみるとよいでしょう.
その結果,労働時間数が常勤のスタッフとほぼ等しく,またそれだけ働くことが負担でないのなら,病院側に常勤雇用を相談してみる価値があります.
ただ労働時間数を満たしているだけでは常勤扱いできないという病院もあります.
今回は理学療法士・作業療法士の常勤と非常勤の違いについて考えてみました.
常勤と非常勤には大きな違いがあることがわかっていただけたかと思います.
どちらが良いという話ではありませんが,自分自身のライフスタイルに合った働き方を選択したいものですね.