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理学療法士・作業療法士の生涯年収と生涯で必要なお金
日本人の寿命は,人生100年時代と言われるほど平均寿命が延びている状況です.
数年前に年金2000万円問題も話題となりました.
理学療法士・作業療法士のなかにも将来に対して不安を抱かれている方も多いと思います.
今回は理学療法士・作業療法士が生涯年収と生涯で必要なお金について考えてみたいと思います.
生涯年収一覧
一般的な生涯年収というのはどのくらいなのでしょうか?
正社員男性2.7億円
正社員女性2.2億円
非正社員男性1.6億円
非正社員女性1.2億円
いずれも給与総額であり手取りとは異なる点に注意が必要です.
一生涯でかかるお金
理学療法士・作業療法士に限ったことではないですが,一生涯ある程度ゆとりのある生活をするにはどのくらいのお金が必要なのでしょうか?
一般的にはゆとりのある老後生活を送るために必要なお金は3億円といわれております.
特にお金のかかる大きなライフイベントは以下の5つです.
結婚にかかる費用
住宅購入
教育
親の介護
老後
住宅購入
まず住宅購入について考えてみたいと思います.
建売住宅3442万円
マンション4437万円
リフォーム一戸建て312万円
リフォームマンション238万円
平均でこのくらいのお金がかかります.
これはあくまで平均値ですので,都心部や人気エリアではもっと高いですし,郊外や地方ではもっと安いわけです.
結婚にかかる費用
理学療法士・作業療法士は平均年齢が30代前半なので結婚式をあげられる方も多いと思います.
挙式披露宴にかかった費用の総額は平均で354万円とされております.
平均的な祝儀総額は224万円,自己負担額は149万円,援助側額は168万円となっております.
教育にかかる費用
子育て世代の理学療法士・作業療法士にとって教育にかかる費用もばかになりません.
教育費ですがおおよそ以下のようなお金が必要です.
全て公立の場合はこんな感じです.
公立幼稚園:22万3,647円 × 3年=67万941円
公立小学校:32万1,281円 × 6年=192万7,686円
公立中学校:48万8,397円 × 3年=146万5,191円
公立高等学校:45万7,380円 × 3年=137万2,140円
合計:543万5,958円
全て私立の場合にはこんな感じです.
公立幼稚園:22万3,647円 × 3年=67万941円
私立小学校:159万8,691円 × 6年=959万2,146円
私立中学校:140万6,433円 × 3年=421万9,299円
私立高等学校:96万9,911円 × 3年=290万9,733円
合計:1,739万2,119円
私立に比較すると3倍以上になりますね.
これは高等学校までですのでこれに大学が加わります.
国公立大学で自宅通学の場合
初年度:約178.4万円
2~4年目:約107.0万円
合計:約499.4万円
初年度は入学金や新生活への資金がかかるため高くなるものの,自宅からの通学だと最小限の費用で通学できます.
国公立大学で自宅外通学の場合
初年度:約319.8万円
2~4年目:約209.3万円
合計:約947.7万円
引っ越しにおける初期費用や家具家電,食費などが追加される自宅外通学になると倍近くになりますね.
国公立であっても、大学4年間で1,000万近くの費用がかかるわけです.
私立大学に通う場合
私立大学の場合は理系と文系で差があります.
私立大学に自宅から通学する場合
初年度:文系約244.2万円,理系:約268.8万円
2~4年目 :文系約157.6万円 ,理系:約184.3万円
合計:文系約717.0万円,理系:約821.7万円
理系と文系で年間およそ20~30万円ほどの差があり,自宅通学だとしても国公立より高額なのが分かります.
私立大学に自宅外から通学する場合
初年度:文系約385.6万円,理系:約410.2万円
2~4年目:文系約259.9万円,理系:約286.6万円
合計:文系約1,165万円,理系:約1270万円
私立大学に進学し、自宅外からの通学となると両者ともに1,000万円を超えてきます。
親の介護
平均1人当たり約500万円
自身の老後
公的年金以外に必要な老後資金1300~2000万円
今回は理学療法士・作業療法士が生涯年収と生涯で必要なお金について考えてみました.
これらの費用を見ると生涯年収だけでは不安になる方も多いはずです.
だからこそお金にしっかりと働いてもらい資産を育てる増やし方を持つことが重要です.
資産運用をうまくしないと安月給ではお金はたまりませんよね.