なぜ看護師は永遠に不足しているのか?

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なぜ看護師は永遠に不足しているのか?

理学療法士・作業療法士として働いていていつも思うのは,看護師って常に不足していますよね?

マスメディアでも看護師の深刻な人材不足が取り上げられていることが多いです.

でもなぜ看護師は永遠に不足しているのでしょうか?

ここには理学療法士・作業療法士の職能や政治活動を考える上でも大きなヒントがあります.

今回はなぜ看護師は永遠に不足しているのかについて考えてみたいと思います.

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看護師不足の現状

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年9月分)について」によると,令和2年9月の有効求人倍率全体平均は1.03倍なのに対し,看護師(医療技術者)の有効求人倍率は,2.43倍と高い水準となっております.

2016年末に看護師として勤務しているのは約166万人ですが,団塊の世代が後期高齢者となる2026年には看護職員は196~206万人必要と見込まれており,現段階では3~13万人の看護師が不足することが予測されております.

当然ながら病床数が多いほど看護師が必要となります.

一般的に人口1000人あたりの病床数は2~3床である国が珍しくないのに対し,日本は1000人あたりの病床数が13.1床となっております.

世界の中でも病床数が多い日本は,特に看護師不足が起きやすいわけです.

 

 

 

 

 

 

 

なぜ看護師が不足しているのか?

看護師の賃金は全体平均より高いと言われております.

理学療法士・作業療法士の平均年収に比較しても看護師の平均年収は高いことで知られております.

それなのになぜ人手不足になるのでしょうか?

原因として考えられるのは,離職率の高さや看護師ニーズの急増が挙げられますが,実はこの他にも隠された原因があります.

 

 

 

 

 

 

 

離職率が高い

看護師不足の原因の一つに離職率の高さがあげられます.

厚生労働省「新人看護職員研修の現状について」によると,平成18年時点での看護職員の離職率は12.4%,うち新人看護職員は9.2%となっております.

看護師として働き始めても離職する新人が多く,人材が育たないことが人手不足につながっているわけですね.

理学療法士・作業療法士もそうですが資格職ですので転職を繰り返す人が多いのも特徴です.

さらに女性が多いというのも離職率の高さに関連していると思います.

出産や育児に伴っての離職というのが非常に多いのが看護師の特徴です.

 

 

 

 

 

 

 

 

看護師ニーズが急増

高齢化・医療技術の高度化に伴い病床数が増え,看護師ニーズは急増しております.

また最近では医療機関に限らず,介護施設や在宅看護など看護師を必要としている分野は多岐に渡っております.

現場では慢性的な人手不足に陥っているわけですね.

 

 

 

 

 

 

 

看護師の価値を上げるための政治的戦略

看護師不足の原因は離職率の高さと看護師ニーズの急増にあるわけですが,実はこの他にも隠された原因があります.

それは看護師の付加価値を上げるための政治的戦略です.

御承知の通り,看護師の政治力ってすごいですよね.

理学療法士・作業療法士とは異なり,国会議員が何人もいます.

日本看護連盟の力はかなり大きいです.

結局のところ看護師が有利になるような制度を次々に作っているといった背景も看護師不足の原因の1つでしょう.

7対1看護なんていうのはまさにその代表ですし,看護師の付加価値を高めるためのさまざまな政治的戦略が看護師不足の原因の1つなわけです.

一方で理学療法士はというと有り余っている状況ですよね.

この看護師の政治的戦略については理学療法士・作業療法士も見習うべきですよね.

いかに理学療法士・作業療法士の価値を高めるかが今後も重要となるでしょう.

 

今回はなぜ看護師は永遠に不足しているのかについて考えてみました.

ここには理学療法士・作業療法士の職能や政治活動を考える上でも大きなヒントがあると思います.

理学療法士・作業療法士も自分たちの価値を高めるための戦略が必要でしょうね.

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