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リハ医学会の口述発表時間はたったの3分
先日,第58回日本リハビリテーション医学会の採択通知が送付されました.
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて,ハイブリッド形式での開催となりそうな第58回日本リハビリテーション医学会ですが,話題になっているのが口述発表の時間の短さです.
今回は第58回日本リハビリテーション医学会の発表時間について考えてみたいと思います.
第58回日本リハビリテーション医学会学術集会の開催形式
第58回日本リハビリテーション医学会学術集会ですが,新型コロナウイルス感染流行の現状から現地開催とWeb開催のハイブリッド形式となることが発表されました.
一般演題については事前にスライド動画(PPT+音声の動画ファイル)の提出が必要となります.
話題になっているのがこの一般演題の口述発表の発表時間んが3分と非常に短い点です.
発表時間が長ければ長いほど発表しやすい
理学療法士・作業療法士関連学会における一般演題の発表時間として多いのは7分,短くとも5分というところだと思います.
ポスター発表であれば3分とか発表無しといったパターンが多いでしょうか?
どちらにしても日本リハビリテーション医学会の口述発表時間3分というのはかなり短いと言えるでしょう.
発表時間というのは長ければ長いほど冗長的になりがちですが,自分の発表内容を伝えやすいことは間違いありません.
3分というのはかなり情報を絞り込む必要がありますので発表の準備も大変ですね.
3分間でどのくらい話せるか?
では3分のプレゼンテーションだとどのくらいの内容にすればよいのでしょうか?
一般的に1分間のプレゼンスピーチで話せる文字数は「300字程度」と言われております.
3分間のプレゼンスピーチに適切な文字数を算出するにあたっては,まずは1分間で話せる文字数を押さえておけばよいわけです.
1分間で300字ですから,3分間にすれば900字程度のプレゼンテーションの内容にすることが重要です.
話のプロであるアナウンサーは1分間に「350文字程度」を話すと言われております.
アナウンサーの数字を元に1分間に話せる文字数を考えると,人前で話すことが得意な理学療法士・作業療法士の場合には「1分間あたり300文字程度」が適切と考えられます.
3分間のプレゼンテーションですと「900文字程度」というわけです.
900字の中で話すべき優先順位を決定するのが先決
文字数が決まったらあとはやるべきことは情報の優先順位付けです.
さまざまな情報がある中で重要な順番に情報を並べていけば,省略すべき部分と伝える部分が整理されます.
この情報の取捨選択が非常に重要です.
情報の取捨選択ができれば,その情報をもとにスライドを作成することになります.
7分の発表のような感覚でスライド作りからスタートしてしまうと,後に大幅にスライドをカットしてしまうことになりますので時間も無駄になります.
まずは口頭での発表内容を整理することからスタートするのがよさそうですね.
今回は第58回日本リハビリテーション医学会の発表時間について考えてみました.
3分間のプレゼンテーションというのは非常にハードルが高いのは間違いありません.
ただ3分間のプレゼンテーションを作成するというのは理学療法士・作業療法士にとっても情報を取捨選択する良いトレーニングの機会にはなりそうですね.