理学療法士・作業療法士がマスクを着用してクライアントに接するコツ

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理学療法士・作業療法士がマスクを着用してクライアントに接するコツ

昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響によって,理学療法士・作業療法士の皆様も仕事をされる時はマスクをされていると思います.

ただマスクをして仕事をすると,クライアントからすると声が聞き取りにくかったり,表情が伝わりにくいという状況があります.

特に認知症を合併したような高齢なクライアントと接する場合には,マスクを装着したままでコミュニケーションを図る場合には,ちょっとした接し方の工夫が必要です.

今回は理学療法士・作業療法士がマスクを着用してクライアントに接するコツについてご紹介させていただきます.

green and white striped textile

 

 

 

 

 

 

 

マスクを装着すると声が聞き取りにくい

マスクを着用した状態で会話をすると,お互いにこもった声になってしまいます.

クライアントが高齢者の場合には,難聴を合併されている方も多いので,クライアントは理学療法士・作業療法士の口の動きを見て何を伝えようとしているかを判断される場合も多いのですが,マスクを装着していると口の動きが見えないのでクライアントからすると理学療法士・作業療法士が何を伝えようとしているのかが分かりにくくなってしまいます.

場合によっては理学療法士・作業療法士が伝えようとしていることがうまく伝わらなくて,インシデントが発生したり,思わぬ食い違いにつながってしまうこともあるでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

マスク装着時は伝え方に注意して

そのため理学療法士・作業療法士がマスクを装着している場合には,通常よりも大きな声でゆっくりと,そしてはっきりと伝えるように心がける必要があります.

また大きく頷いたり,身振り手振りを交えて説明したりとジェスチャーも取り入れてみると有効でしょう.

クライアントがマスクをしてればクライアントの表情を読み取ることも難しくなりますので,何度も聞き返されたり,言動から理学療法士・作業療法士が伝えた内容を理解されていないように感じる場合には,ジェスチャーを使って視覚的にも分かりやすい伝達手段を考慮することが重要でしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

目元を意識した表情づくりを

目は口ほどに物を言うということわざがありますが,マスクの装着で言語的コミュニケーションが制限される場合には,言語的コミュニケーション以外の方法でクライアントと意思疎通を図る必要があります.

非言語的コミュニケーションで用いられるのが,目,表情,頷き,姿勢,態度,しぐさ,距離感などです.

しかしながら理学療法士・作業療法士がマスクを装着していると,顔の半分がマスクで覆われてしまい,クライアントにも理学療法士・作業療法士の表情が伝わりにくくなります.

皆様が担当されているクライアントにも担当者の顔がわからないなんて方もいらっしゃいませんか?

マスクが無くても高齢者の場合には,若者の理学療法士・作業療法士の顔を識別することが難しい場合が多いのですが,マスクを装着してしまうとなおさらです.

そのため普段よりも表情がわかりにくいということだけで,クライアントに対して冷たい印象を与えてしまうこともあるので注意が必要です.

マスクの下で笑顔を浮かべても,口元だけで笑っていては伝わりません.

マスクを装着している場合には,マスクの外に出ている目元を意識してコミュニケーションを図ることが重要です.

また声のトーンにも注意し,高齢者が聞き取りやすい低めの声で,ゆっくり丁寧に話すと伝わりやすいでしょうね.

 

今回は理学療法士・作業療法士がマスクを着用してクライアントに接するコツについてご紹介させていただきました.

ポイントは非言語的コミュニケーションとしてのジェスチャーの使用と目元を意識した表情づくりですね.

理学療法士・作業療法士の皆様もマスクをした状態でどうクライアントと意思疎通を図るか改めて考えてみるとよいかもしれませんね.

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