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看護師と連携が取れていない理学療法士・作業療法士が危険
理学療法士・作業療法士にとって他職種との連携というのは非常に重要です.
クライアントの機能回復や能力向上を図るには,個別の理学療法・作業療法の時間にとどまることなく,理学療法・作業療法以外の関わり方が非常に重要となります.
これは急性期であろうが,回復期であろうが,在宅分野であろうが同じです.
他職種との連携があってこそ,クライアントのリハビリテーションの効果が高まるわけです.
しかしながら昔から職場によっては,病棟の看護師と理学療法士・作業療法士の中ってよくないことが多いんですね.
結果的に一番の不利益をこうむるのはクライアントです.
今回は看護師と連携が取れていない理学療法士・作業療法士が危険といったお話です.
理学療法士・作業療法士の皆様は他職種連携を大切にしていますか?
医療保険の枠組みの場合には,個別理学療法・作業療法の時間は1日20分から長くても2時間といったところでしょう.
この20分~2時間いかに素晴らしい理学療法・作業療法を提供していたとしても残りの22時間以上が病棟のベットの上で臥床状態では良くなるものも良くなりませんよね?
病棟の看護師は,クライアントの身体機能や動作能力を把握することに長けておりませんので,少しでも転倒の危険が高いと考えると過介助になってしまったり,全介助でおむつ排泄といった対応になりかねません.
理学療法士・作業療法士は少し時間がかかっても自分でやることが必要なのかを,看護師に理解してもらい,自立へ持っていくといった関わりが非常に重要です.
ただこれがなかなか難しいんですよね.
そもそも理学療法・作業療法と看護における目的が異なる
言うまでもなく理学療法や作業療法の主目的は機能回復や日常生活動作能力の向上である場合が多いと思います.
一方で看護の目的というのは安全で安楽な状態のケアなのです.
実はこれが非常に重要で,職種によって目的とする働き方が異なりますので,この職種の違いを知った上で看護師と連携を図ることが重要となります.
あなたは看護師さんの名前を覚えていますか?
例えば理学療法士・作業療法士があるクライアントのADLについて看護師に相談したいと考えたとします.
理学療法中には歩行期での歩行ができるようになったので,病棟のADLの中でも歩行器歩行を取り入れていきたいと考えたとします.
ここでいきなり病棟に行って,看護師に歩行器でトイレへ行ってくださいと言ってもすんなりと受け入れてもらえないこともあるでしょう.
そもそも病棟の看護師にあなたは理学療法士・作業療法士だと認識されているでしょうか?
名前も職種も覚えてもらえていない状況では,連携どころの話ではありません.
逆に理学療法士・作業療法士であるあなたは,病棟の看護師の名前を全員把握していますか?
まずはそこからです.
実は関係構築のために重要となるのは,話し方や内容だけではありません.
看護師の名前を入れながら話すだけで,自然と関係性を構築しやすくなるのです.
何か相談や提案をしたいと思った時には,○○さん●●さんのことなんですけどと看護師の名前を加えるだけで,相手は自分に興味を示してくれ,話しやすい空気を作ることができます.
まずは看護師の名前を覚えることが鉄則です.
いざというときに相談できる看護師を見つけよう
看護師は医師と違って,1人1人の患者さんを担当するというわけではなくチームで仕事をします.
全員に報告するのは無理がありますし,どうしても話しかけにくい看護師もいるでしょう.
1人でも話しやすい人をつけておくことが理想です.
病院主催のイベントなど,仕事以外でもコミュニケーションが取れる場があれば積極的に参加して連携を深めましょう.
そういう場に参加して,知り合いになっておくことでその後の連携も行いやすくなります.
看護師が分かりやすい情報共有を
情報を共有する場合には,看護師にもわかりやすい言語で情報共有することが重要です.
理学療法士・作業療法士だけにしか分からないような専門用語を使わないことが重要です.
促通とか○○筋がとかいっても看護師には伝わりません.
場合によってはまた理学療法士・作業療法士がわけのわからないことを言って帰ったと病棟でうわさになって,その後相手にしてもらえなくなるでしょう.
今回は看護師と連携が取れていない理学療法士・作業療法士が危険といったお話でした.
皆様もクライアントの日常生活動作能力回復のために看護師との連携を改めて考え直していただければと思います.
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