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女性の理学療法士・作業療法士が転職する際のポイント
毎年の合格者数が1万人前後という規模の医療資格,理学療法士ですが,以前には男性の活躍が目立ったものの,近年は女性の有資格者も増加しております.
有資格者の数字で見ると男女比はおおよそ6:4の割合,実際に働いている理学療法士の割合でみても男女比は7:3という状況です.理学療法士の仕事そのものには,大きな男女差はありませんが,ライフステージの違いによって,求める働き方が異なるものとなることが多いです.
特に女性が転職を考える場合には,結婚・出産・育児といった生活の変化も考えておきたいところです.
今回は,女性理学療法士ならではの視点で,転職時に確認したいポイントを考えてみたいと思います.
女性理学療法士の現状
理学療法士が日本ではじめて誕生したのは1966年のことです.
その後,日本理学療法士協会が発足さましたが,当初は男性の会員が9割という状況でありました.
職域の拡大とともにそこから徐々に女性理学療法士が増え始め,2000年には男性12,678人,女性10,625人となり,現在は男女比6:4までになりました.
女性の有資格者が徐々に増えてきたことから,少しずつ職場環境も整い,性別によって待遇や仕事内容に大きな差が生まれることもなく勤務できる状況になってきております.
以前に比較すれば,最近は女性が求められる職域も広がっており,ウィメンズヘルスや乳がん術後等の浮腫に対する統合的理学療法の分野では,活躍している女性理学療法士も増えてきております.
女性理学療法士の今後ますますの活躍が期待されるところです.
女性理学療法士が転職する際のチェックポイント
理学療法士の仕事自体に男女差はないにしても,働き方や勤務条件などにおいて,注目すべきポイントは大きく異なります.
理学療法士はリハビリテーションや運動を主とする業務であり,体力面での不安を抱える女性理学療法士も少なくないでしょう.肉体面において,月経をはじめ,妊娠や出産といった女性ならではのライフイベントもあり,その点においては男性と同じ働き方ができるとは限らないのも実際です.
体力面に不安を感じる職場でないかどうか
理学療法士という仕事は患者さんの身体機能に応じて,運動を処方する仕事であり,自分自身も身体を動かすことは多くなります.とはいえ,一般的な施設で担当するクライアントの数であれば,それほど大きな負担はかからないはずです.
事務的な作業を含めても,平均的な体力があればこなすことはできることが多いです.
ただし転職先において,担当するクライアントの数が多かったり,残業や勉強会等で休息の時間が少なかったりする場合には,その限りではありません.
例えば、月経時に不調を感じやすい人であれば,ハードな業務を担当し続けるのは大変です.
自分自身の体力や体調に無理のない働き方ができるかどうかを確認することが重要です.
希望の勤務形態で働けるかどうか
理学療法士に限らず女性が転職を考えるタイミングには,結婚や妊娠・出産・子育てといったライフステージの変化が関わります.
ライフスタイルが大きく変わるタイミングでもあり,働き方にも影響が出るのは当然のことです.
だからこそ,転職先を選ぶ際には希望の勤務形態で働けるかどうかは確実にチェックしておきたいところです.
例えば、シフト制であっても,日勤だけを希望できる職場もあり,より条件の合う働き方を選ぶと良いでしょう.
結婚を控えて,事前に転職をするのであれば,新居からの交通手段や移動にかかる時間を考えながら,勤務しやすい場所を探すのもポイントです.
また休日の設定も見逃せません.
平日に休むのか,土日や祝日の休みを希望するのかによっても,勤務条件が大きく異なります.
さらに転勤があるかどうかも事前に確認しておきたいところ.
女性スタッフが働いているかどうか
理学療法士の職場は,以前は男性が中心でありました.
現在では女性理学療法士の数も増え,さまざまな分野で活躍しています.
とは言っても男性中心の職場では,女性ならではの悩みがあっても相談しづらいものです.
そうした不安を抱えないためにも,転職先に女性の理学療法士がいるかどうかも確認しておきましょう.
女性理学療法士が長く働いている職場では,女性が働きやすい制度が整っている場合が多いのです.
最近,理学療法士の職場の中で需要が増えているのが通所施設や訪問施設です.
こういった施設では理学療法士が1人しか在籍しない職場もあります.
そういった場合でも,介護士や看護師などの多職種で女性スタッフが活躍している現場であれば安心感を得られます.
産休・育休制度を必ずチェック
転職先で長く働き続けるためにも,将来に備えた産休や育休制度の有無は非常に重要なチェックポイントです.
合わせて確認しておきたいのが,現在または過去に産休や育休制度を利用した人がいるかどうかです.
制度はあっても,過去の実績がなければ実際には使えない制度である可能性があります.
産休や育休をとったあと,職場復帰をしているスタッフがいればさらに安心です.
制度の有無だけでなく,実際の利用状況を確認できれば,子育てとの両立に理解を示してくれる職場かどうかが見えてきます.
すでに子育て中の女性で転職を考えているのであれば,時短勤務のような子育て支援についても確認しておきたいところです.
同時に勤務先によっては,託児施設が整っているところもありますので,その場合には託児施設の空き状況についても確認してみましょう.
今回は,女性理学療法士ならではの視点で,転職時に確認したいポイントについて考えてみました.
将来的なキャリアプランを考えた女性の転職では,産休・育休・子育て支援といった制度の充実はもちろん,家庭や子育てとの両立に理解のある職場を選びたいところです.
しかし過去にこういった制度を利用した人がいるかどうかといった内部情報については,求人票に記載されることはほとんどありませんので,情報収集が難しいのも実際です.
そういった場合には,転職の専門家であるエージェントの利用がお勧めです.
こういったエージェントの利用は無料ですが,理学療法士の転職サポートを受けながら,女性らしい働き方ができるようアドバイスを受けられます.
希望の勤務条件を伝えれば,あなたに合った職場を探してくださいますし,産休・育休・子育て支援制度やその利用実績についても情報を得ることができます.
ここでは私が過去に利用したことのある転職エージェントをいくつかご紹介させていただきます.
マイナビ
マイナビは転職サイトの大手ですので知らない方はいらっしゃらないかもしれませんが,理学療法士の求人数も5000件を超えているマンモス人材バンクです.
転職を考えておられるのであれば,ここは確実に押さえておきたいですね.
マイナビに限ったことではありませんが,産休・育休・子育て支援がしっかりしているところを希望する,過去や現在,産休・育休・子育て支援制度を利用している理学療法士が多い勤務先を希望するといった要望をエントリーシートに入力することが可能ですので,こういった情報を伝えておくことが重要となります.
マイナビコメディカルには東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫の求人が多いので,東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫に在住の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の方は,業界最大手のマイナビへの登録がお勧めです.
PTOTSTワーカー
PTOTSTワーカーは業界でもトップクラスの求人数を誇っているのが特徴です.
看護師・医師などの医療関連職の転職をサポートしている医療WORKERグループですので,病院・クリニック・診療所・介護施設・リハビリ施設などの求人の形態も豊富です.
また長年各医療関連施設との人材紹介で培った信頼性から求人数がありますので,他社にはない独占求人,新設などの関係で 一般には公開されない非公開求人も多いです.
またこういった転職サイトって地方求人に対応していなかったりしますがここは地方の求人も豊富ですので地方への転職を考えられている方にもお勧めです.
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の各職種専門のアドバイザーが専任で担当してくださいますので,要望のヒアリングから入職まで トータルで転職をサポートしてくださいます.
アドバイザーは病院・クリニック・リハビリ施設などとも密接な関係なので求人票に載っていない職場関係・一緒に働く人の人柄などの現場の情報を知ることが出来ます.
産休・育休・子育て支援がしっかりしているところを希望する,過去や現在,産休・育休・子育て支援制度を利用している理学療法士が多い勤務先を希望するといった要望をエントリーシートに入力することが可能ですので要望を書き込んでおけば,あなたに合った求人情報を紹介してくださいます.
PTOT人材バンク
ここも非常に求人数も多く,希望する転職先の情報を細かく登録できるのでお勧めです.
私自身も転職時にはこういった人材バンクに登録をしておりましたが,エージェントの方が自分に合った新しい職場に関する情報を提供してくださいます.
産休・育休・子育て支援がしっかりしているところを希望する,過去や現在,産休・育休・子育て支援制度を利用している理学療法士が多い勤務先を希望するとエントリーシートに書き込んでおけば,さまざまな条件を提示してくださいます.
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