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理学療法士・作業療法士はどのタイミングで大学院へ進学のがベスト?
最近は大学院へ進学する理学療法士・作業療法士も珍しくなくなってきております.
ただ大学院へ進学するタイミングって難しいですよね?
養成校卒業後に臨床に出ることなく大学院へ進学するケースもあれば,一定の期間臨床経験を積んだ上で大学院へ進学するといったケースもあるでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士はどのタイミングで大学院へ進学のがベストかについて考えてみたいと思います.
大学卒業とともに大学院に進学するケースのメリット
まずは理学療法士・作業療法士が大学卒業とともに大学院に進学するケースのメリットについて考えてみたいと思います.
一番のメリットとしては,円滑に研究活動をスタートできるといった点だと思います.
大学院に入学する際には事前に研究室の教授と研究計画に関して相談した上で入学といったパターンが多いわけですが,大学へ在学中であれば相談も行いやすいですよね.
また卒業研究のテーマの延長として大学院でも研究を行えば研究をさらに深めることができます.
また学部制時代に研究室の環境に慣れておけるといった点も大学卒業とともに大学院に進学するケースのメリットでしょうね.
大学卒業とともに大学院に進学するケースのデメリット
一方で大学院卒業後に新卒で就職すると,周りの新人より年齢のギャップがあるという点がデメリットとなることもあります.
ただ理学療法士や作業療法士の新卒の場合には元々さまざまな年齢層の方がいらっしゃいますし,中途採用者も少なくありませんのでこの点はあまり気にならないといった方も多いでしょう.
また大学院を卒長したからと言って手当がつくといった医療機関はほとんどありませんので,同級生と比較して給与が安いなんてこともデメリットになるでしょうか.
一度就職してから大学院に進学するケースのメリット
理学療法士が大学院で研究を行う場合に重要となるのはクリニカルクエスチョンです.
このクリニカルクエスチョンというのは臨床的に価値のある研究テーマを見つける上では非常に重要なわけですが,多くの場合にはクリニカルクエスチョンというのは臨床での経験の中で発生することが多いのです.
日常的にクライアントと関わることができる臨床現場ではクリニカルクエスチョンを想起しやすいわけですね.
この点は大きなメリットでしょう.
また職場の理解によるところが大きいですが,大学院への進学を職場が援助してくれる場合には,時短勤務や有休消化の制度を利用すれば働きながら大学院で学ぶことができるわけです.
学費の支払いがある大学院生にとって職に就いていることは経済的に安定できるという大きなメリットもあります.
一度就職してから大学院に進学するケースのデメリット
場合によっては定職を持っていると進学できない大学院もあります.
京都大学なんかはそうですね.
社会人入学が認められておりません.
また仕事をしながら大学院に通う場合は活動時間が夜間や休日を利用することになりますので当然ながら,プレイベートはかなり制限されることになりますし,フルタイムで大学院に通う院生に比べると,研究活動に割く時間はどうしても少なくなってしまいます.
今回は理学療法士・作業療法士はどのタイミングで大学院へ進学のがベストかについて考えてみました.
理学療法士・作業療法士が大学院に進学するタイミングによってそれぞれメリット・デメリットが存在します.
結論といたしましては,理学療法士・作業療法士は自分の環境に合ったタイミングで進学するのがベストということになるでしょうね.
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