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理学療法士・作業療法士も知っておきたいレター論文
理学療法士・作業療法士の皆様はレター論文ってご存知ですか?
「レター論文って何?」といった方も多いかもしれませんが,日本の理学療法士・作業療法士の中でもレター論文を執筆する理学療法士・作業療法士が散見されるようになってきました.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたいレター論文についてご紹介させていただきます.
レター論文とは?
レター論文というのは簡単に言うと,その名前の通り論文の著者に宛てた手紙のようなものですね.
雑誌によってはLetter,Letter to the editor,Correspondenceなどと表現されることもあります.
雑誌に投稿された論文を読んだうえで,疑問に思ったことや間違っている点などを建設的に記述し,出版社へレター論文として投稿するわけです.
投稿したレター論文の全てが掲載されるわけではありませんが,読者からのレターで議論が活発になること,そして他の読者の興味を引き付けることから各出版社ではレター論文の投稿を推奨していることが多いです.
レター論文にもいくつか種類がありますが,掲載された論文に対してコメントや意見を述べる形式のものや,自らの研究を短く述べる形式のもの,掲載された論文に対し自分の研究の記述をもって批判する形式のものなどさまざまなタイプがあります.
いつでもレター論文を書ける?
いつでもレター論文を書けるかというとそうではありません.
一般的にレター論文は出版後の一定期間だけの受付のことが多いです.
そのためレターを書くのであればこの期間内に書く必要があります.
この期間に書かれたレター論文が重要な内容と判断された場合には,元も論文と合わせてそのレターも雑誌の掲載されることになります.
レター論文も立派な業績
レター論文であってもDOIが付与されること人らいますし,Pubmedでも検索できるようになります.
ちなみにDOIとは. DOIは、Digital Object Identifierの頭文字で,コンテンツの電子データに付与される国際的な識別子のことです.
レター論文についても査読がありますが,原著論文よりもはるかに採択されやすいのも特徴です.
有名な超一流雑誌へレター論文を書けば,有名雑誌へ自分の名前が掲載される可能性も高くなります.
ただレター論文にはレター特有のお作法がありますので,一般の原著論文とは異なる記述方法を理解する必要があります.
若い研究者にとってはアピールのチャンス
私の知っている理学療法士にもレター論文を複数書いている者がいます.
原著はほとんど書いてないのですが…
こういったレター論文で自分の名前を世に売るというのも1つの方法ですよね.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたいレター論文についてご紹介させていただきました.
レター論文を執筆するのはもちろんですが,レター論文を読むと批判的にどう論文を読み進めるべきかを学習するうえでも非常に参考になります.
理学療法士・作業療法士の皆様も機会があればレター論文に目を通してみてはいかがでしょうか?
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