理学療法士・作業療法士が上肢は専門外とか下肢は専門外とか言っていちゃダメでしょ

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理学療法士・作業療法士が上肢は専門外とか下肢は専門外とか言っていちゃダメでしょ

理学療法士・作業療法士が少なかった頃はどの疾患でもどんな障害でも対応する必要がありました.

ただ最近は理学療法士・作業療法士が増加し,それぞれが専門分野を持ち,理学療法・作業療法を提供するといった施設が増えていると思います.

場合によっては理学療法士は上肢は専門外とか,作業療法士は下肢は専門外なんて言って勉強しようともしない理学療法士・作業療法士も多いのではないでしょうか?

今回は理学療法士・作業療法士が上肢は専門外とか下肢は専門外とか言っていちゃダメでしょといったお話です.

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理学療法・作業療法の分化

最近は理学療法・作業療法も分化しております.

理学療法であれば,中枢神経系,運動器系,内部障害系,小児,スポーツ等分野もさまざまです.

運動器系の中にも脊椎を専門とする理学療法士もいれば,足部を専門とする理学療法士もいるでしょう.

内部障害系の中にも心臓リハビリテーションを専門とする理学療法士もいれば,呼吸理学療法士を専門とする理学療法士もいます.

このような理学療法の分化の流れというのは,科学が発達するためには必要不可欠なものですし,専門化していくというのは非常に良いことだと思います.

ただクライアントからすれば,足部に対してアプローチは得意だけど,肺炎後の理学療法はできないでは困るわけですよね.

 

 

 

 

 

 

 

医療機関では役割分担ができるが

また医療機関のように多くの理学療法士・作業療法士が所属する施設であれば,自分の専門分野を持って仕事をするというのは非常に良いことだと思いますが,訪問リハビリテーションなんかの場合には,自分の専門外で片づけていては利用者は困ってしまいますよね.

在宅に関わる理学療法士・作業療法士って実際のところなんでもできないと話になりませんよね.

自分の専門外だから…なんて言われても代わりの理学療法士・作業療法士が対応してくれるわけでもありませんし,クライアントからすれば担当の理学療法士・作業療法士の専門なんてどうでもよいわけです.

 

 

 

 

 

 

 

苦手分野でも70点を取れるように

もちろん興味や得意な分野は人それぞれでしょうが,重要なのはどの分野でも70点を取れる,最低限の仕事をできることだと思います.

どこからが70点かがはっきりしない仕事ではありますが,専門外は勉強しませんなんていうのは問題外だと思います.

専門外は勉強しませんといったスタンスではその分野は一生専門外ですからね…

そこで改めて勉強してみると興味がわいて,自分の新しい専門分野になる可能性もあるわけですが,その可能性まで捨ててしまうってもったいないですよね.

クライアントからすれば,リハビリするのに必要なことは何でもします,この分野は知識が乏しいですが勉強しますといった姿勢でないと困りますよね.

 

 

 

 

 

 

 

クライアントに専門外なんて言っていては…

理学療法士・作業療法士が間違ってもクライアントに「私は足関節は得意なんですが肩関節は…」なんて言ったらダメですよね.

苦手分野でもクライアントに最大限の良質なサービスを提供できるように取り組まなければ,ただの専門バカで終わってしまいます.

運動器に限ったことではありませんが,そもそも一つの関節の専門なんて考え方が自体が残念ですよね.

トータルに見れないと,姿勢や動作なんて改善しないですからね.

また最近の高齢者というのは合併症も多いので,整形外科クリニックに勤務していても慢性心不全を合併されている方もいらっしゃいますし,パーキンソン病を合併されている方もいらっしゃいます.

幅広い知識を持っておかないと対峙できるわけがありません

 

今回は理学療法士・作業療法士が上肢は専門外とか下肢は専門外とか言っていちゃダメでしょといったお話でした.

専門分野の勉強をするというのはすごく良いことですが,自分の専門外と苦手分野に目をそむけていては成長はありません.

理学療法の専門家である理学療法士,作業療法の専門家である作業療法士であれば,どういった疾患・病態にもそれ相応に対応できるような臨床能力を身に着けられるよう努力を惜しまない姿勢が重要でしょうね.

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