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理学療法関連雑誌の今後の特集予定 2021年1月~
理学療法士の皆様も雑誌や文献を使って学習する機会は多いと思います.
書籍と雑誌の大きな違いは刊行までにかかる時間ですので,雑誌の方が情報が新しいといった特徴が挙げられます.
そのため理学療法士が所属する病院や施設では雑誌を定期購読されていることが多いと思います.
今回は理学療法関連雑誌の2021年1月以降の特集予定についてご紹介させていただきます.
予定をしっかりと把握して見逃さないようにしたいですね.
理学療法ジャーナル
まずは医学書院が発行している理学療法ジャーナルです.
歴史も古く,おそらく理学療法士が最も多く読んでいる雑誌ではないでしょうか?
第55 巻第1号( 2021 年1 月号)
特集/高齢者の膝関節の痛み 高齢者の膝関節痛の疫学
田中亮(広島大学大学院)
高齢者の膝関節痛の原因
中宿伸哉(吉田整形外科病院)
姿勢と膝関節痛
森健太郎(石川県済生会金沢病院)
高齢者の疼痛の特徴
西上智彦(県立広島大学)
高齢者の膝関節痛と変形性膝関節症
井野拓実(北海道科学大学)
高齢者の膝関節痛と半月板損傷
木村佳記(大阪大学医学部附属病院)
高齢者の膝関節痛と膝蓋大腿関節
野尻圭悟(福岡リハビリテーション病院)
高齢者の膝関節痛と膝周囲軟部組織
赤羽根良和(さとう整形外科リハビリテーション科)
この特集は楽しみですね.
理学療法士・作業療法士が関わる機会の多い膝関節痛についてさまざまな視点での総説記事が予定されております.
Close-up 非侵襲的脳刺激 NIBS
経頭蓋磁気刺激(TMS)
久保仁(国際医療福祉大学成田病院)
経頭蓋直流刺激(tDCS)
山口智史(順天堂大学)
直流前庭刺激(GVS)
松木明好(四條畷学園大学)
Close-upは最近話題の新しい刺激装置に関する特集ですね.
まだまだ臨床で導入されいるところは少ないかもしれませんが目を通しておきたいですね.
第55 巻第2号(2021年2月号)
特集/関節可動域評価のABC 関節可動域評価のABC
谷口匡史,他(京都大学大学院)
肩関節の可動域評価のABC―治療計画につなぐ応用的解釈まで
宮坂淳介(京都大学医学部附属病院)
体幹の可動域評価のABC―治療計画につなぐ応用的解釈まで
柿崎藤泰(文京学院大学)
股関節の可動域評価のABC―治療計画につなぐ応用的解釈まで
熊谷匡晃(松阪中央総合病院)
膝関節の可動域評価のABC―治療計画につなぐ応用的解釈まで
田中繁治(神奈川県立保健福祉大学)
足関節の可動域評価のABC―治療計画につなぐ応用的解釈まで
伊藤浩充(甲南女子大学)
関節可動域運動といえば理学療法士が行うことの多い運動療法の1つです.
この特集はとても楽しみですね.
柿崎先生に,リハノメ動作再生数が爆発的に伸びている熊谷先生と執筆陣もとても豪華です.
これは見逃せませんね.
中宿先生,西上先生,井野先生,赤羽根先生と執筆陣も非常に豪華ですね.
Close-up 訪問理学療法のおもしろさ
複雑な状態を見極めながら
大森豊,他(株式会社かわさきハートネット)
さまざまな背景を的確にとらえて
光村実香
呼吸を極めて効果的に
中田隆文(マリオス小林内科クリニックリハビリテーション科)
第55巻第3号(2021年3月号)
特集/重症化予防
エディトリアル
高橋哲也(順天堂大学)
脳卒中の重症化予防
野添匡史(甲南女子大学)
変形性関節症の重症化予防
和田治(あんしん病院)
脳性まひ児の重症化予防
榎勢道彦(四天王寺和らぎ苑)
フレイルの重症化予防
山田実(筑波大学大学院)
認知症の重症化予防
國枝洋太(順天堂東京江東高齢者医療センター)
慢性呼吸不全の重症化予防
瀬崎学(新潟県立がんセンター新潟病院)
慢性心不全の重症化予防
猪熊正美(群馬県立心臓血管センター)
糖尿病腎症の重症化予防
平木幸治(聖マリアンナ医科大学病院)
重症下肢虚血の重症化予防
榊聡子(春日部中央総合病院)
2021年3月号の特集は重症化予防ですね.
理学療法士が関わる際には重症化予防の視点は必要不可欠です.
さまざまな病態の重症化予防について最新の知見を学ぶことができる1冊になりそうですね.
Close-up
特発性正常圧水頭症を知ろう
特発性正常圧水頭症の診断と治療
伊達勲(岡山大学大学院)
特発性正常圧水頭症に対するリハビリテーションと諸課題
厚地正道(厚地脳神経外科病院)
特発性正常圧水頭症の症候と理学療法評価
二階堂泰隆(大阪医科大学附属病院)
特発性正常圧水頭症の症候に対する効果的な理学療法
森口八郎(洛和会音羽病院)
個人的にはこの理学療法ジャーナルのClose-upのテーマの取り上げ方は大好きです.
今回も正常圧水頭症に関してですが,これまで理学療法界隈ではあまり取り上げられていない内容だけに,NPHについて学ぶ良い機会になりそうですね.
第55巻第4号(2021年4月号)
特集/皮神経滑走と運動療法の新知見
エディトリアル
福井勉(文京学院大学)
PAFSとLAFS
今西宣晶(慶應義塾大学)
Skin is the outside of the brain
Diane Jacobs(Underestimated sensory system and best patient input for relieving pain with kinesiology tape Esther de Ru)
ペインクリニックからみた神経絞扼とは
北野正悟(関西医科大学総合医療センター)
組織学的軟部組織の滑走
杉浦史郎(西川整形外科)
触圧覚刺激と運動神経の関連
鈴木俊明(関西医療大学)
軟部組織滑走性と疼痛
土持宏之(ワカバ整形外科・リウマチ科クリニック)
皮膚刺激と身体反応
財前知典(株式会社PTNEXT)
軟部組織と腰痛
成田崇矢(桐蔭横浜大学)
このテーマを企画したのが誰だかすぐわかるような内容ですね.
もちろん福井勉先生の企画でしょうね.
鈴木先生に,財前先生に,成田先生ですからメンバーも非常に豪華です.
皮神経というのは理学療法分野でも非常に新しいトピックスですので注目ですね.
Close-up
ロボット
生活機能ロボット―現状と展望
本間敬子(産業技術総合研究所)
産学官連携によるロボット開発―現状と展望
山田和範(パナソニック株式会社)
ロボットと理学療法―現状と展望
田中敏明(北海道科学大学)
Close-upの特集はロボットですね.
ロボットリハビリテーションに関してはここ数年エビデンスも蓄積されてきているだけに非常に楽しみな特集ですね.
理学療法
次はメディカルプレスが発行している理学療法です.
これも歴史は古く,理学療法ジャーナルと肩を並べて理学療法士が多く購読している雑誌の1つですね.
2021年1月号 肩関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
肩関節周辺の外傷・障害の病態特性
肩関節周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
肩関節不安定症に対する理学療法診断の進め方
腱板損傷に対する理学療法診断の進め方
肩関節周囲炎に対する理学療法診断の進め方
投球障害肩に対する理学療法診断の進め方
鎖骨骨折および肩鎖関節脱臼に対する理学療法診断の進め方
1月には膝関節疾患に続いて肩関節疾患に対する理学療法診断の特集が組まれるようですね.
38巻 2号 特集 内部障害の周術期チーム医療における理学療法士の役割
内部障害の周術期チーム医療における理学療法士の役割
冠動脈バイパス術の周術期チーム医療における理学療法士の役割
心臓弁置換術の周術期チーム医療における理学療法士の役割
大動脈置換術・ステントグラフト術の周術期チーム医療における理学療法士の役割
呼吸器外科手術の周術期チーム医療における理学療法士の役割
消化器外科手術の周術期チーム医療における理学療法士の役割
乳がん手術の周術期チーム医療における理学療法士の役割
2月は内部障害とチーム医療ですね.
理学療法士がチームの中でどういった役割を果たすべきか学べる一冊になりそうですね.
38巻 3号 特集 足関節・足部周辺の外傷・障害に対する理学療法診断の進め方
今回は理学療法関連雑誌の2021年1月以降の特集予定についてご紹介させていただきました.
予定をしっかりと把握して見逃さないようにしたいですね.
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