理学療法士・作業療法士の給与を見るときには基本給・月給・年収のどこを重要視すべき？

理学療法士・作業療法士の給与を見るときには基本給・月給・年収のどこを重要視すべき？

理学療法士・作業療法士が就職や転職に際して，一番に確認するのはおそらく給与でしょう．

ただ給与って基本給・月給・年収などさまざまな表記の仕方がありますので，どこをどう見れば良いのかわからないという方も少なくないのではないでしょうか？

今回は理学療法士・作業療法士の給与を見るときには基本給・月給・年収のどこを重要視すべきなのかについて考えてみたいと思います．

 

 

 

 

 

 

給与欄に記載されている基本給・月給・年収

給与欄に記載されている求人情報の中で理学療法士・作業療法士がまず確認するのが給与に関する項目です．

この給与欄には基本給が記載されている場合もあれば，月給が記載されている場合もあります．

場合によっては年収や年俸が記載されている場合もあるでしょう．

 

 

 

 

 

 

 

基本給とは？

給与欄に記載されていることが最も多い基本給ですが，基本給というのは何を指すのでしょうか？

基本給というのは，月給から各種手当を引いた額となります．

この基本給を見る際に重要となるのが昇給です．

求人票に昇給が明記されている場合もあれば，されていない場合もありますが，昇給というのは基本給に上乗せされ，毎年増えていくというのが通常です．

さらに基本給を見る際に重要となるのが賞与（ボーナス）です．

賞与欄には4.0ヶ月とか3.0ヶ月といった記載がなされていることが多いですが，この賞与というのは基本給によって決まります．

例えば基本給が25万円の場合に，賞与が4.0カ月分支給されると記載されていれば，賞与は100万円となります．

もちろんこの賞与は夏季賞与・冬季賞与といった形式で分けて支給される場合が多いので，夏季賞与2．0ヶ月，冬季賞与2.0カ月であれば，夏季・冬季に50万円ずつ支払われることになります．

 

 

 

 

 

 

 

 

月給とは？

基本給についてはおおよそご理解いただけたかと思いますが，それでは月給というのは何を意味するのでしょうか？

月給というのは先ほどの基本給にさまざまな手当てが加えられたものを指します．

手当には福利厚生，資格手当，役職手当，残業手当（時間外手当）等があります．

理学療法士・作業療法士の場合には，資格手当が設けられている職場も多いでしょう．

 

 

 

 

 

 

 

年収とは？

最後に年収についてご説明いたします．

給与欄に年収が記載されていることは少ないのですが，給与欄に年収が記載されている場合には，賞与の記載はありません．

賞与は年収に含まれますので，記載がないわけです．

今年度はコロナ禍で賞与がカットされた医療機関も多かったと思いますが，賞与（ボーナス）というのは必ず支給されるというものではありませんので，給与が年収として提示されている場合には，賞与分も含めて確実に収入を得られるということになります．

逆に言えば，月給や基本給として記載されている場合には，賞与は必ず支給されるわけではありませんので，最終的な年収は年によって多かったり少なかったりするわけです．

つまり給与欄に年収が記載されている場合には，今回のコロナ禍のような影響を受けることなく確実に収入を得ることができると考えることができます．

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本給を見るときに注意すべきことは？

基本給に年収が記載されているケースというのは理学療法士・作業療法士の場合多くありません．

多くは基本給か月給でしょう．

この基本給と月給の仕組みを理解しておくことが重要です．

場合によっては，月給が同じなのに賞与によって年収が大きく変化します．

 

例えば基本給25万円＋手当5万円＝月給30万円の場合には，月給30万円×12ヶ月＋賞与100万円（4.0ヶ月分）＝年収460万円となりますが，基本給10万円＋手当20万円＝月給30万円の場合には，月給30万円×12ヶ月＋賞与40万円（4.0ヶ月分）＝年収400万円となってしまいます．

この場合には，月給はともに30万円ですが，賞与に大きな差があるために年収には60万円もの差が生じることになります．

理学療法士・作業療法士の場合に多いのが，基本給を安く設定して手当てをつけて，賞与支給額を減らすといったパターンです．

そのため給与欄に月給が記載されている場合には，必ず基本給を確認することをお勧めします．

 

ただ実際のところ，求人情報に記載されていない基本給に関する情報を得るのってけっこう難しいです．

面接の時に，「月給は●●と記載されておりましたが，基本給は？」なんて聞きにくいですよね．

特に日本ではお金のことを聞くのははしたないといったような考え方をされる方が多いので，基本給に関する情報を得にくいのが実際です．

こういった場合には転職サイトの利用がお勧めです．

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