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RPTとかOTRの「R」の意味を知ってますか?なぜPTとOTで「R」の位置が違うの?
研究論文何かを呼んでいると必ず出てくるのが,RPTとかOTRとかいった表現です.
でも意外とこの「R」が何を意味するのかご存じない理学療法士・作業療法士の方も少なくありません.
「R」の意味を知らずに使っていると恥ずかしいですよね.
またなぜPTとOTでは「R」の位置が異なるのでしょうか?
今回はRPT・OTRの「R」が何を意味するのか,なぜPTとOTで「R」の位置に違いがあるのかについて考えてみたいと思います.
「R」はRegisteredの頭文字
まず基本的なところですが,RPTとかOTRの「R」というのは「Resistered」の意味を持ちます.
日本語訳すると「登録された」といった意味になります.
簡単に言うと国家資格を持ったといった意味で捉えるとよいでしょう.
そのため理学療法士・作業療法士養成校に通っている学生の場合には,PTSとかOTSと表現することが多いでしょう.
この場合にはPhysical Therapist StudentとかOccupational Therapist Studentの略称になるわけです.
学生と有資格者を分類するためにもRPTとかOTRといった表現を用いることが多いわけですね.
なぜPTは前に「R」をつけてOTは後ろに「R」をつけるのか?
一般的にPTは前に「R」をつけてOTは後ろに「R」をつけると思います.
皆さんがよく目にするのは,「RPT」とか「OTR」といった表現だと思います.
一方で「PTR」とか「ROT」といった表現はあまり目にしませんよね.
「R」が「Resistered」の「登録された」といった意味であることを考えると,Resistered Physical Therapistといった表現が用いられるのが通常ですので,「RPT」とか,「ROT」といった表現が正しいことになります.
つまりOTが例外的に「R」を後ろにつけていることになります.
なぜOTの場合には,ROTではなくOTRと表記するのかについてですが,これは「ROT」が持つ意味があまりよろしくないためだという話です.
ROTを英和辞典で調べてみるとわかるのですが,ROTには「腐る」「衰える」「くだらない」などの意味があります.
ROTと表記して,「腐る」「衰える」「くだらない」なんて意味だったらちょっと問題ですよね.
そのためROTではなくOTRと表記するわけですね.
PTRにも問題が…
基本的には「R」は前につけるわけですが,仮に後ろにつけたらどうなるでしょうか?
PTRとしてしまうと,「Patella Tendon Reflex」の略称と同じになってしまうんですよね.
理学療法士と膝蓋腱反射を間違うことはないと思いますが,これもまたまぎらわしいですよね…
今回はRPT・OTRの「R」が何を意味するのか,なぜPTとOTで「R」の位置に違いがあるのかについて考えてみました.
意外に知らないまま使っている理学療法士・作業療法士が多いですが,学生に問われることも多いので,必ず知っておきたいですね.
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