理学療法士・作業療法士はまず総合病院で経験を積むといった時代は終わった

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理学療法士・作業療法士はまず総合病院で経験を積むといった時代は終わった

私が学生の頃には理学療法士・作業療法士はまず総合病院で経験を積んで,その後で地域へ出てとか,自分の専門性を見つけてみたいな考え方が主流でありました.

そのため新卒での理学療法士・作業療法士の人気の就職先は間違いなく総合病院でした.

ただ最近の流れをみていると卒後はまず総合病院で経験を積んでといった時代って終わったなと思うわけです.

理学療法士・作業療法士はまず総合病院で経験を積むといった時代は終わったというお話です.

empty hospital bed inside room

 

 

 

 

 

 

 

従来の理学療法士・作業療法士のキャリアの構築

私が理学療法士になった17年前には,理学療法士・作業療法士のキャリアは,最初は急性期など総合病院で何年か勉強してから自分の好きな道に進むというのが王道でした.

なぜ総合病院かというと,さまざまな疾患を見れますし,医師も多く勤務しておりますので,医学的なことを学ぶ上ではやはり総合病院という考え方が根強かったわけです.

さまざまな病態を経験して,理学療法士・作業療法士として視野を広げ,最終的にそこで自分の専門分野を見つけてといった流れが王道でした.

 

 

 

 

 

 

 

 

中途転職しにくい時代になった

ただ今は違います.

総合病院で経験して,そろそろ自分の興味のある分野に転職してというのが難しい時代になりました.

特に理学療法士・作業療法士として10年以上経験すると,特別なスキルや業績でのない限り転職するのが難しいのが現状です.

給与の面もそうですし,退職金も気になりますよね.

最近は5年目以下の理学療法士・作業療法士が主体の医療機関というのも多いですから,そんな若手ばかりの中に急に10年目以上の理学療法士・作業療法士が入ってもなかなかなじめないことが多いでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新卒時からキャリアを考えた戦略が必要

こう考えると今やまずは総合病院なんて時代ではありませんね.

新卒から地域も自費もありの時代だと思います.

自分が将来どうなりたいのかを学生のうちからしっかりと考えた上で最初から戦略的にいかないと難しくなるでしょうね.

そういった意味では今の理学療法士・作業療法士の就職というのは非常に難しい時代になったと思います.

とりあえず総合病院という流れって非常に楽だったわけですが,とりあえずではなく新卒の段階で自分がどうなりたいのか,何に興味があるのかを明確にしたうえで,自分のアイデンティティーを明確にしておかないといけないわけですから…

これを理学療法士・作業療法士として働く前から考えろというのはかなり無理がありますし,今年度のように実習経験すら乏しい状況で自分の将来のキャリアを考えるのってかなり無理があります.

こんな時代だからこそ医師における研修医制度みたいなものが理学療法士・作業療法士の世界にもあるとよいのかもしれませんね.

また一つの法人の中で急性期・回復期・生活期・訪問・通所・自費サービスとさまざまな事業を展開する職場を選択するというのも一つでしょうね.

これであれば将来的にも転職することなく自分の興味のある分野で働ける可能性が高まりますからね.

 

今回は理学療法士・作業療法士はまず総合病院で経験を積むといった時代は終わったというお話でした.

将来のキャリアを見据えるというのは非常に難しいですが,一生のことですので若いうちに自分がどうなりたいのか何をしたいのかはしっかりと考えた方がよさそうですね.

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