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理学療法士・作業療法士もオンライン研修の不正受講に注意
最近はオンラインでの研修会とか学会が増えております.
ただオンラインって対面と違ってLive配信でなければ動画を早送りしたり,動画を付けておいてPCの前から離れたりといろいろできちゃうわけですよね.
そのあたりは個人の自由とも考えられますし,お金を支払ってきちんと受講しないのは本人が存するだけだからといった考え方も無くはありませんが,やはり運営側としてはあからさまな不正受講は見逃すわけにいかないところがあるのでしょう.
今回は第93回日本整形外科学会学術総会における不正受講に関して,理学療法士・作業療法士の視点で考えてみたいと思います.
第93回日本整形外科学会学術総会における不正受講
第93回日本整形外科学会学術総会における不正受講に関して,日本整形外科学会から単位申請者向けに文書が送られております.
この総会ではあらかじめ受講を希望する講演やプログラムを選択したうえで,所定期間内に参加者が肢長をすることで単位が付与される仕組みとなっております.
事務局で個々の参加者が配信された動画の再生状況のログを解析した結果,一部の参加者で不正受講が認められたということのようです.
今回のシステムでは,講演後にいくつかの設問が設けられていたようですが,講演の視聴開始時刻と視聴後に設問に進んだ時刻のログを取っており,実際の講演時間に比べて視聴時間が一定程度短い場合は,設問に正答しても不正行為を行ったとみなし,単位取得を認めないこととなるようです.
かなり厳しいですよね.
何が不正受講にあたるのか?
まず何が不正受講にあたるのかですが以下の2点が不正受講として挙げられております.
①動作を再生する際に極端な早送りをしていた
②同じ時間帯に複数の動作の再生をしていた
不正受講者はどうなるの?
今回送付された文書で不正受講の事実を確認し,不正受講の場合には単位申請が取り消されるようです.
不正行為がSNSにアップされる
また今回のオンライン学術総会の教育研修単位取得に関して,不正行為がSNS上に公開されていたようです.
SNSではこうやれば簡単に単位が取得できるといった裏技的な紹介がなされていたわけですが,こういったSNS記事がログ解析による厳しい対応のきっかけになった可能性は高いでしょうね.
理学療法士・作業療法士もオンライン研修の不正受講に注意
理学療法士・作業療法士の場合のもe-learningをはじめオンラインでプログラムを受講し,単位認定やポイント取得申請を行う機会は多いと思います.
早送りは出来ないにしても,動画を流しっぱなしにしてその場にいないなど普通にあり得ますし,動画を飛ばしてみるなんてことも可能です.
修了確認テストも何回も受けれますので,動画見なくても合格できちゃいますからね.
日本理学療法士協会や日本作業療法士協会がどこまでやるかわかりませんが,ログを取ってしまえば不正なんて簡単にばれてしまうわけですから注意が必要ですね.
もちろんログを取って公開することが個人情報保護の面からはいかがなのかといった意見もあるでしょうがね…
今回は第93回日本整形外科学会学術総会における不正受講に関して,理学療法士・作業療法士の視点で考えてみました.
理学療法士・作業療法士もオンライン研修の不正受講に注意してくださいね.
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