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理学療法士・作業療法士のセミナーではこんなうさんくさいワードに注意
最近,理学療法士・作業療法士界隈のセミナーってうさんくさいセミナーが多いですよね.
ただ若い理学療法士・作業療法士はただの営利目的のセミナーと本当に参加して実りある時間を過ごせるセミナーの見分けがつかないといった方も多いのではないでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士のセミナーに参加する際に,注意したいうさんくさいワードについて考えてみたいと思います.
骨盤の歪みがどうたら
先日も骨盤の歪みに関して記事を書かせていただきましたが,理学療法士・作業療法士で骨盤の歪みがどうたらといったワードを見たらまず疑った方が良いでしょうね.
そもそも骨盤が歪む人なんてかなり限られておりますので,骨盤の歪みを前面に出したセミナーがあれば疑った方が良いと思います.
最近では骨盤の歪みがダイエットにつながるとか,便秘にも効果的とか,ひどいものになると免疫力がアップしてCOVID-19に罹患しにくくなるとかそういったことをうたっているものまであります.
一般の方であればまだしも理学療法士・作業療法士がこんなうたい文句に騙されていては悲しいですよね.
内臓を動かす
内臓に対する施術とうたったセミナーも多いですよね.
肝臓を圧迫すると右膝痛が軽減するとか…
腎臓の血流を上げてあげると,筋緊張が軽減されますとか…
やってることは内臓のある部位をひたすら圧迫してというものが多いですが,そもそもそれで血流が上がるのかどうかも怪しいですし,血流が上がることでなぜ関節痛が軽減するのか,その理論自体めちゃくちゃです.
内臓を動かすといったたぐいのセミナーは怪しいと思った方が良いでしょう.
頭蓋骨を広げる
頭蓋仙骨療法というのは昔からある治療手技の1つです.
ただ頭蓋骨を広げるなんて怪しいワードをつかっているものも多いので注意が必要です.
頭蓋骨なんて広がるわけがありません…
理学療法士・作業療法士が普通に考えればわかりますよね.
世界一の治療家
こんなのもあります.
講師は恥ずかしくないんですかね?
そもそも世界一なんて誰がどの基準で証明するのでしょうか?
自分で世界一なんてうたってるところが恥ずかしすぎますし,そんな講師のセミナーなんて受けたくありません.
10万人以上の症例に対して施術を行う
こんなのもありますね.
講師の年齢が25歳なのにこれまで10万人以上の症例の腰痛を根治させましたなんてやつです.
25歳で10万人って何歳から仕事してるんですかとつっこみたくなってしまいます.
理学療法士・作業療法士でなくても誰が考えても大ウソだということはすぐにわかりますよね.
残り席あと僅か
セミナー集客のもはや決まり文句ですね.
ぜんぜん集客できていないとしてもこのワードを使って集客しているセミナーは多いですからね.
参加者が焦って申し込みするのを狙っていることが見え見えですね.
治療法を無料で公開
最近はこんなのも多いですね.
無料で情報教材を提供してそこからセミナー参加へ誘導する流れですね.
見る人が見れば情報商材を目にした段階でこのセミナーは無いなと判断できるわけですが,人によっては情報商材をきっかけにセミナーに参加したいと考える人も多いようで,最近はこういった集客方法を使った団体が増えてきております.
またこの情報商材の作り方がうまいんですよね.
理学療法の中身はほぼないんですが,不安をあおって研修会へ誘導する流れがある意味素晴らしいです.
最近は理学療法に特化したもののみならず,リスク0で起業する方法だとか,コンサルタント視点でのセミナーも増えてきておりますね.
93%の膝痛はこれで消失する
この93%におそらく何の根拠もないわけですがおそろしいうたい文句ですね.
そもそも膝痛の原因が変形性膝関節症なのか,半月板損傷なのか,変形性膝関節症にしても初期なのか末期なのか,そういった対象を明示することもないままに93%ですから,もはや何の意味もない数字ですよね.
末期の変形性膝関節症例の膝痛を93%も消失させるような介入があるのであれば,世の変形性膝関節症で苦しむ方々のためにも早く一流雑誌にでも公表した方が良いですよ.
今回は理学療法士・作業療法士のセミナーに参加する際に,注意したいうさんくさいワードについて考えてみました.
最近はある集団の中で教祖様のようにカリスマ講師として崇められている講師が多くて,医学中央雑誌を見てもPubmedをみても原著論文を1つも書いていないにもかかわらず,神のような存在になっている理学療法士が多くてびっくりします.
セミナーに参加する際には少なくとも講師がどんな論文を書いてきたのかくらいは事前にリサーチしないと変な宗教団体にお金を巻き上げられてしまいますよ.
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