理学療法士を脅かすリハビリ機能回復士(日本在宅マッサージリハビリテーション協会)

働き方
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目次

リハビリ機能回復士って?訪問リハビリテーションでマッサージだけやっている理学療法士・作業療法士が危険

リハビリテーションの概念を考えれば「リハビリテーション」は理学療法士・作業療法士だけの職域ではありません.

皆さんは「リハビリ機能回復士」って資格をご存知ですか?

この資格は日本在宅マッサージリハビリテーション協会が作った民間資格です.

国家資格ではありませんが,はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師がリハビリテーションについて学ぶための養成課程のようです.

在宅リハビリテーション分野にもはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の方々が入り込んできているのも事実です.

今回はこのリハビリ機能回復士について考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リハビリ機能回復士とは?

当協会では,リハビリ機能回復士の認定を行っております.

リハビリ機能回復士とは,理学療法的な技術を習得し,リハビリを必要とする方に対し,「マッサージ・リハビリテーション」を提供できるあん摩マッサージ師を指します.

認定資格には,当協会が規定する講習受講,及び試験合格が必須となります.リハビリ技能認定講座のマスターコースを終了し,リハビリ機能回復士認定試験に合格することで,「リハビリ機能回復士」と認定されます.

 

リハビリ機能回復士は,当協会が行う講座の講師や当協会が行っている介護施設へのマッサージ・リハビリテーション業務を行うことができます.

 

リハビリ技能回復士認定講座は,2級,1級,マスターコースの3部構成となっています.リハビリ機能回復士認定講座を全て修了することでリハビリ機能回復士資格が認定されます.

 

 

養成課程・費用

速習科 (新設)

2級 1級 マスター
リハビリ機能回復士認定講座
通信制 12時間 / 2日 12時間 / 2日
  • テキスト自習⇒設問に解答⇒解答送付(協会宛て)⇒80%正答で合格
  • 機能回復とリハビリテーション
  • 機能回復学総論
  • 障害の評価方法
  • 運動学Ⅰ
  • 基本的なリスクに対する考え方
  • ボディメカニクスの基礎等
  • 座学と実技研修,最後に実技検定があり,それに合格することで1級講座修了証が授与されます
  • 運動学Ⅱ
  • 関節可動域障害
  • 関節可動域運動
  • 筋力低下に対する理学療法
  • 筋収縮,麻痺,協調性・バランス,痛み
  • 機能的動作の獲得に向けた理学療法
  • 日常生活活動とトレーニング、等
  • 座学と実技研修,最後に実技検定があり,それに合格することでリハビリ機能回復士資格が認定されます
  • 運動学Ⅲ
  • 徒手療法
  • 各疾患別リハビリテーションの進め方
  • 神経生理学的アプローチ等
22,000円(税込)
通信
77,000円(税込)
講義/実習 2日間
110,000円(税込)
講義/実習 2日間

 

普通科

2級 1級 マスターリハビリ機能回復士認定講座
6時間/1日 12時間 / 2日  24時間 / 4日
  • リハビリテ-テ-ションの基礎理論を学ぶ座学になります,最後にペーパ-テストを行い60%以上の正答で修了証が授与されます
  • 機能回復とリハビリテーション
  • 機能回復学総論
  • 障害の評価方法
  • 運動学Ⅰ
  • 基本的なリスクに対する考え方
  • ボディメカニクスの基礎等
  • 座学と実技研修,最後に実技検定があり,それに合格することで1級講座修了証が授与されます
  • 運動学Ⅱ
  • 関節可動域障害
  • 関節可動域運動
  • 筋力低下に対する理学療法
  • 筋収縮,麻痺、協調性・バランス,痛み
  • 機能的動作の獲得に向けた理学療法
  • 日常生活活動とトレーニング等
  • 座学と実技研修,最後に実技検定があり,それに合格することでリハビリ機能回復士資格が認定されます
  • 運動学Ⅲ
  • 徒手療法
  • 各疾患別リハビリテーションの進め方
  • 神経生理学的アプローチ、等
44,000円(税込)
講義 1日
77,000円(税込)
講義/実習 2日間
154,000円(税込)
講義/実習 4日間

民間資格ですのでこの資格を取得したら訪問リハビリテーションに携われるといった話でもありませんが,わずか4日間,費用300,000円程度で取得できることとなります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になるのは理学療法的な技術

リハビリ機能回復士の定義の中にある『理学療法的な技術』って何なんでしょうか?

あくまでもあん摩師が追加スキルとして習得する民間資格なわけですが,日本理学療法士協会が完全4年制教育化を進めようとしている中で,数日で理学療法的な技術を習得できるというのはいかがでしょうか?

現在のところ,訪問マッサージの場合には医師の同意書があれば保険適用となります.

そのため鍼休師・あん摩マッサージ指圧師で身体機能を向上させる理学療法の知識を高める目的で,このリハビリ技能回復士認定講座を受講する人も増えているようです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理学療法士も訪問リハビリテーションでマッサージやってたら…

理学療法士も訪問リハビリテーションでマッサージやってたらまずいですよね.

あん摩マッサージ指圧師には理学療法士がマッサージの技術で勝てるわけありませんので,ただただもみもみしてる訪問リハビリテーションを理学療法士が延々と繰り返してたら先は見えてますよね.

理学療法士は3〜4年の養成課程を経た上で国家試験に合格してはじめて取得できる国家資格なわけですから,数日で取得できる理学療法的な技術と差別化ができないとこれは悲しいですよね.

 

今回はこのリハビリ機能回復士について考えてみました.

理学療法士ならではの視点でクライアントのリハビリテーションに関われるよう,在宅分野でも理学療法士としてのアイデンティティを確立していく必要がありますね.

コメント

  1. […] 理学療法士を脅かすリハビリ機能回復士(日本在宅マッサージリハビリテーション協会)今回はこのリハビリ機能回復士について考えてみました. 理学療法士ならではの視点でクライア […]

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