FIMにおける排泄の評価 夜間オムツの方ってどう採点していますか?

理学療法評価
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FIMにおける排泄の評価 夜間オムツの方ってどう採点していますか?

回復期リハビリテーション病院に勤務する理学療法士・作業療法士の方々をはじめ,理学療法士・作業療法士がFIMを用いてクライアントの日常生活動作能力を評価する機会って多いと思います.

昨今は診療報酬の中にもFIMが組み込まれておりますので,理学療法士・作業療法士にとってもFIMに関する日常生活動作能力評価の知識は必須とも言えます.

ただFIMって学べば学ぶほど奥が深いですし,ルールが細かいですよね?

今回はFIMにおける排泄評価に関してご紹介させていただきます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜFIMが重要視されるのか?

そもそもなぜFIMが重要視されるのでしょうか?

数年前から回復期リハビリテーション病棟では施設基準の中に実績指数といった指標が取り入れられております.

この実績指数というのは簡単に言うと一定期間にどれだけFIMが改善したかを数値化したものです.

この実績指数によって1日当たりの入院料というのが大きく変わりますので,入院患者数や日数で考えると,FIMの改善というのは経営的には大きなポイントになります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FIMの原則

FIMには一定の原則があります.

FIMって勉強すればするほどルールが細かくて面倒くさいわけですが,FIMには一定のルールがあります.

そのルールの中でよくある疑問ですが,日中と昼間でADLに差がある場合には,どちらを基準に採点をすべきかといった点です.これはご存じの方も多いと思いますが,基本的にはADLレベルの低い方を採点の対象とします.

例えば日中は歩行器を使って排泄が自立されていても,夜間はPトイレで看護師に最小介助をしてもらいながら排泄をするという状況であれば,FIMの排泄は6ではなく4ということになります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

排泄の採点に注意

さて今回取り上げたいのは,夜間のオムツ内での排泄をどのように採点するかといった点です.

日中はトイレで排泄していても,夜間はオムツ使用という方も少なくないと思います.

私の病院でも排泄のFIMについて夜間にオムツを使用している場合(オムツ内排泄)は1点としておりました.

しかしながらADL評価法FIM講習会意見交換会のQ&Aにはおむつ内排泄自体が採点非対象のため,日中のトイレで採点するといった文言があります.

ちなみに慶応義塾大学が出版した書籍をみると,オムツ内排泄は1点の扱いとなっております。

これってどちらがただいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オムツ内排泄の方がFIMの点数が上がる?

例えば日中は歩行器で排泄が自立している人がいるとします.

FIMでいうと6点ということになりますね.

夜間がオムツの場合には,上述した夜間のオムツ内排泄は採点非対象と考えるとFIMは6点ということになります.

しかしながら在宅復帰にあたって夜間も歩行器を使って排泄の練習を始めようと考えると,はじめは看護師や介護福祉士等による介助が必要となる場合も少なくないと思います.

仮に夜間は睡眠導入剤等による影響でふらつきもあり,排泄に最小介助を要するとすると夜間に歩行器でトイレへいった方がFIMの得点が下がってしまうことになります.

平成28年度から実績指数導入によって運動項目が上がったということが,一部の回復期リハビリテーション病院が操作を行っているのではないかと問題となりましたが,実績指数導入だけでなくもしかしてこの排泄の採点方法が変化したことも1つの原因かもしれません.

 

 

 

 

 

 

 

 

機能評価SIASとFIM(応用編)によると

2020年6月に出版された機能評価SIASとFIM(応用編)の74頁をみると,日中はトイレで排泄し,夜間のみ紙オムツを使用している場合には日内変動による低い方の点数を採用すると記載されています.

この書籍からするとやはり夜間オムツで全介助の場合は1となります.

どちらを信じればいいのかが悩ましいですね.

 

 

今回は理学療法士・作業療法士が採点することの多いFIMにおける排泄評価に関してご紹介させていただきました.

このようなFIMのからくりは他にもあってシャワー浴で自立していたクライアントを浴槽入浴にしたがためにFIMの点数が下がるとか,能力的には向上していても点数が下がるということは少なくありません.

診療報酬にも関わる重要な採点ですのでFIMの評価自体を見直していただきたいですね.

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