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新型コロナウイルス感染拡大で秋・冬の理学療法士関連の学会にも影響が出そう
先日もご紹介させていただきましたが,新型コロナウイルス感染拡大により日本理学療法士協会主催の4~9月の学会・研修会が全て中止または延期となりました.
都道府県士会における研修会や学会に関しても日本理学療法士協会にならって中止または延期とするところが出てきております.
現在のところ秋・冬に開催予定の研修会や学会に関しては,8月に開催の可否を判断する予定となっているようですが,現状では開催予定であり学会によっては現在,演題募集が行われております.
全く収束しそうな気配もない現状で,私自身も演題登録をしようかどうか非常に迷っているところです.
新型コロナウイルス感染拡大で秋・冬の理学療法士関連の学会にも影響が出そうな件について考えてみたいと思います.
日本運動器理学療法学会の演題募集要項をみると
日本運動器理学療法学会の演題募集要項をみると演題募集期間が2020年4月1日から6月1日となっております.
演題募集要項をみていくと,応募上の注意の中に,筆頭演者が発表できない場合は必ず共同演者が発表を行ってくださいと明記されております.
この一文って非常に怖いし重いですよね.
そもそも感染がある程度収束していないと,学会自体が開催されない可能性が高いわけですが,開催される場合であっても感染の収束状況によっては参加を辞退する必要が出てくることも想定されます.
そう考えるとなかなかこのタイミングで気軽に演題登録できないと考える人は多いのではないでしょうか?
もはや学会発表も命がけというわけです.
日本運動器理学療法学会における一般演題数
日本運動器理学療法学会における一般演題数といえば他の分科学会に比較しても非常に多い傾向にはありますが,現状を考えると仮に予定通り学会が開催されたとしても演題数はぐっと減ってしまって寂しい学会になりそうですね.
今年度秋・冬に開催される理学療法士関連の学会は?
もちろん今年度の秋・冬に開催される学会は日本運動器理学療法学会だけではありません.
第38回東北理学療法学術大会
2020年10月17日(土)~18日(日)
山形テルサ(山形市双葉町1-2-3)
テーマは「理学療法士としての多元的な成長~理想の未来像を考える~」です.
第8回日本運動器理学療法学会
2020年10月17日(土)~18日(日)
幕張メッセ国際会議場(千葉県千葉市)
テーマは「統合-運動器理学療法の将来に向けて-」です.
第39回関東甲信越ブロック理学療法士学会
2020年10月17日(土)~18日(日)
つくば国際会議場(茨城県つくば市)
第 2 回九州理学療法士学術大会 2020in SASEBO
2020年10月17日(土)~18日(日)
アルカス佐世保(長崎県佐世保市)
テーマは「理学療法のEPDCA」です.
日本地域・支援工学・教育合同理学療法学会学術大会2020
2020年11月7日(土)~8日(日)
埼玉県立大学(埼玉県越谷市)
第7回日本地域理学療法学会学術大会
テーマは「地域理学療法の構築に向けて」です.
第9回日本支援工学理学療法学会学術大会
テーマは「未来につなげる支援工学の構築」です.
第9回日本理学療法教育学会学術大会
テーマは「理学療法教育の新たな展望」です.
第3回日本理学療法士学会理学療法管理部門研究会
テーマは「小規模組織と大規模組織のマネジメントの特性」です.
第36回東海北陸理学療法学術大会
2020年11月7日(土)~8日(日)
名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
テーマは「臨床や地域の現場にこそ本物がみえる」です.
第18回日本神経理学療法学会学術大会
2020年11月28日(土)~29日(日)
ロームシアター京都 / みやこめっせ(京都府京都市)
テーマは「2020年のシュプレヒコール -理学療法における意思決定-」です.
ここに並べただけでもかなり多くの学会が開催される予定であり,既に演題登録が始まっている学会も多いです.
また心配なのは演題募集だけではありません.
学会に向けた会議の開催が難しく学会準備にも支障が出そうな状況です.
学会の準備に携わられている方々も頭が痛いところだと思います.
新型コロナウイルス感染拡大で秋・冬の学会にも影響が出そうな件について考えてみました.
今年の秋や冬には感染が収束していることを祈りたいですが,今回の新型コロナウイルス感染拡大は秋・冬に開催される理学療法士関連の学会の演題登録にも影響が及びそうですね.
秋冬もアフターコロナではなくwithコロナを想定した動きが必要でしょうね.
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