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無知を認めない先輩理学療法士・作業療法士ほど恥ずかしい
皆様の職場にもいませんか?
知ったかぶり先輩理学療法士・作業療法士…
これは恥ずかしいですよね,先輩だからといって何でも知ってるというわけではありませんし,分野や領域によっては後輩の方が多くの知識を持っているということも当然あるわけです.
知らないなら知らないと言える方が良いですよね.
今回は無知を認めない先輩理学療法士・作業療法士ほど恥しい件について考えてみたいと思います.
無知な先輩理学療法士・作業療法士の後輩指導
理学療法士・作業療法士の世界ではとにかく経験年数が重要視されます.
そのためたったの1年しかキャリアが違わないのに,先輩・後輩といった大きな壁が存在します.
そのためによく起こるのが,先輩が後輩を指導する場合の知ったかぶり問題です.
良くあるケースです.
○○さんの人工股関節全置換術なんですが,いつもと手術記録が違うんですよね?
何が違うの?
リップライナーをどうって記載があるんですよ
リップライナーも知らないの?そりゃ勉強した方がいいよ!
リップライナーってどんな時に使われるんですか?
そりゃー(汗),自分で調べないと身につかないから自分で調べた方がいいよ,リップライナーなんて基礎中の基礎だから…
こんなやり取りみたことありませんか?
先輩理学療法士・作業療法士が無知だと何が問題か?
先輩理学療法士・作業療法士が無知だと,クライアント,後輩,職場の人間関係とさまざまな問題が生じます.
まず当然ながら先輩の無知は後輩の理学療法・作業療法にもそのまま影響が及びますので,クライアントへ及ぶ影響も大きいでしょう.
もちろん先輩理学療法士・作業療法士が無知だと,後輩理学療法士・作業療法士の育成もままなりませんので,後輩理学療法士・作業療法士へ及ぶ影響が大きいことは言うまでもありません.
さらに先輩理学療法士・作業療法士が無知で後輩理学療法士・作業療法士からの信頼を失えば,職場の人間関係も崩れてしまうでしょう.
なぜ先輩理学療法士・作業療法士は知ったかぶりするのか?
ではなぜ先輩理学療法士・作業療法士は知らないことを知らないと言えないのでしょうか?
まず1番は先輩としての威厳を保ちたいといった思いだと思います.
もちろん先輩理学療法士・作業療法士は,威厳を守り,後輩理学療法士・作業療法士が憧れる存在であるべきです.
ただし知ったかぶりはよくありません.
自分も知らないから一緒に勉強しようといった姿勢を見せることが重要ではないでしょうか?
いわゆる共同学習モデルというやつですね.
無知な先輩理学療法士・作業療法士の後輩指導の良くない流れ
先ほどからの流れの続きになります.
先輩,リップライナーについて調べてきました.
よく勉強してきたな,ちょっと見せて…
リップライナーついてはある程度理解できたんですが,なぜこの患者さんにリップライナーが使用されたのかがわからないんです.
…,そりゃ自分で考えないとな…成長できないぞ.
こういったケースも多いですよね.
後輩理学療法士・作業療法士が調べてきて,先輩理学療法士・作業療法士に報告しても,先輩理学療法士・作業療法士から大したフィードバックがもらえなければ,後輩理学療法士・作業療法士のストレスはたまり,もう先輩理学療法士・作業療法士に相談しようとは思わないでしょう.
今回は無知を認めない先輩理学療法士・作業療法士ほど恥しい件について考えてみました.
理学療法士・作業療法士にといって経験は確かに重要ですが,医療やリハビリテーションも時代とともに変化している以上,経験年数が上でも知らないことがあるのは当然です.
素直に自分の知識が不足していることを認めて,後輩理学療法士・作業療法士とともに学ぼうとする姿勢が重要です.
今回紹介したような後輩指導では,数ヶ月後には後輩理学療法士・作業療法士は全く質問してこなくなる可能性大です.
皆様もご自身の後輩指導を改めて見直してみてはいかがでしょうか?
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