理学療法士・作業療法士業界のパワハラがなぜなくならないのか?

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理学療法士・作業療法士業界のパワハラがなぜなくならないのか?

理学療法士・作業療法士が働くリハビリテーション部門というのは閉鎖的なことが多く,部門内でさまざまなハラスメントが横行していることも少なくありません.

特に理学療法士・作業療法士の場合には,経験年数というよくわからない基準で上下関係が形成されますので,パワーハラスメントが起こりやすい環境であると考えられます.

今回は理学療法士・作業療法士業界のパワハラがなぜなくならないのかについて考えてみたいと思います.

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人手不足

パワハラが起こる原因というのはパワハラを行う理学療法士・作業療法士の個人因子によるところもありますが,それ以上に大きいのがパワハラを起こす理学療法士・作業療法士を取り巻く環境です.

特に人手不足の状況で各スタッフへの業務負担が大きくなると職場全体がイライラしやすい状況となります.

我慢ができない理学療法士・作業療法士がそのイライラの矛先を後輩に向けてしまい,パワハラが起こってしまうということも少なくないでしょう.

パワハラを引き起こす大きな原因は環境だったりすることも少なくありませんので,管理者はまずこの人手不足を解消することが先決となるでしょう.

管理者がパワハラしている場合もありますので,これに気付かない管理者も多いですけどね…

 

 

 

 

 

 

 

 

評価基準があいまい

理学療法士・作業療法士個々人の評価には絶対的な基準が存在するわけではありません.

理学療法士・作業療法士の場合には,営業成績で評価がなされるわけでもありませんし,クライアントの治療に関するスキルが数値化されるわけでもありません.

専門・認定理学療法士資格なんてものもありますが,診療報酬上では全く評価されませんし,個々の評価に加味されていないことも多いでしょう.

そのため理学療法士・作業療法士が何をがんばったとか,どういった資格を取得したということではあまり評価がなされず,上司の主観的な判断によって評価がなされることが多いです.

そのため上司である理学療法士・作業療法士からの不当な評価がパワハラにつながりやすいわけです.

評価を行うのが上司であれば誰もさからえないため,上司の理学療法士・作業療法士が絶対的な権力を手にし,パワハラが横行してしまうものと考えられます.

 

 

 

 

 

 

 

 

職場が閉鎖的

理学療法士・作業療法士が働くリハビリテーション部門というのは,外部との接触が少ないのが特徴です.

外部との接触が少ない職場環境ゆえ独自のルールや時代遅れの風土が根強く残っているリハビリテーション部門がまだまだ多いのも現実でしょう.

そもそも医療業界はハラスメント対策にしても,一般企業に比較すればかなり遅れています.

クライアントの生命を守るため,クライアントの回復のためといった命題のために,ハラスメント対策なんていうのは二の次といった考え方が強いわけです.

最近は看護部門なんかはハラスメント対策に力を注いでいる医療機関も増えておりますが,リハビリテーション部門というのは医療業界の中でも遅れていることが多いと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

パワハラをする加害者を生み出さない環境づくりも重要

パワハラは加害者だけの責任ではない場合もあります.

管理者の理学療法士・作業療法士はパワハラの加害者を生み出さない職場環境づくりを考えていく必要があります.

いじめっこ・いじめられっこという言葉がありますが,パワハラというのは個人の資質の部分が大きいのも確かですが,個人の責任にばかりしていては根本解決になりません

パワハラが起こらないような環境づくりを行っていくことが求められます.

 

今回は理学療法士・作業療法士業界のパワハラがなぜなくならないのかについて考えてみました.

まだまだパワーハラスメントが横行しているようなリハビリテーション部門というのは少なくないと思いますが,時代は令和です.

時代の変化に合わせてハラスメントが起こらないような組織づくりをしていくことも管理者として重要な視点になるでしょうね.

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