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効率の良い理学療法士・作業療法士の国家試験勉強法
今年ももう少しで終わろうとしておりますが,2月末の理学療法士・作業療法士国家試験合格を目標に日々勉強されている受験生の方も多いと思います.
残り少ない時間の中で合格を勝ち取るのは効率よく勉強することが重要となります.
今回は効率よく国家試験の勉強をする方法について考えてみたいと思います.
ちなみに効率的に勉強できるといっても,1か月前から本腰を入れて勉強すれば合格できるような勉強法は存在しないと思われますので,はじめにその点をご理解いただければと思います.
理学療法士・作業療法士国家試験勉強法の基本
最近は参考書や予想問題集などいろいろな書籍が出版されているので,学習教材も非常に多様となっておりますが,実はこれが大きな罠だったりします.
国家試験勉強方法の基本は過去問をきちんと解くことです.
何だそんなことかと思われる方も多いと思いますが,過去問を解くことで,国家試験の出題に慣れる,似たような問題に対応することができるというメリットがあります.
もちろん過去問を完ぺきに解けるようになったら,予想問題とか模擬試験の問題にあたればよいわけですが,過去問を解かずして予想問題や模擬試験の問題ばかりを学習するのは非効率的です.
まずは過去問をひたすら解いて,自分の抜けている知識を整理することが重要です.
理学療法士・作業療法士国家試験の過去問は何回解けば良いのか?
過去問は最低でも5年分はさかのぼりたいところです.
あまり古い試験問題にあたっても傾向が変わっておりますので,5年くらいが妥当です.
5年分となると,合計で1000問になりますが,それを最低3周(3000問),できれば5周以上回答しながら知識を整理するだけでも,かなり学力が向上します.
過去問も解説を見ながら数周すれば,6割以上は正答できるようになるわけです.
また1年前の試験問題で6割以上取れるようになると,数年前の試験問題も6割以上取れるようになります.
それくらい国家試験の問題というのは類似した問題が多いので,まずは過去問をおさえることが重要です.
ここで注意が必要なのは,過去問をただ回答するだけではなくて,5つの選択肢を1つ1つ丁寧に学習することが重要です.
こうすると1000問×5つの選択肢ですから,5000の知識を得ることができるわけです.
しかも国家試験に出題されやすい5000のトピックスということになりますから,合格へ近づけるというのもご納得いただけると思います.
どのくらいの時間勉強するのが良いのか?
勉強時間も重要ですが,勉強の頻度も重要です.
1週間のうち5日×5時間行うよりは,7日×3時間行った方が効果的です.
特に普段勉強の習慣が無い方も,毎日行うことで,勉強の習慣を身につけることが重要です.
クリスマスも大みそかも正月も,国家試験まで毎日勉強時間を確保することが重要です.
どのくらい続けて勉強するかですが,過去問を主体とした勉強であれば,過去問を1年分解くために2時間は必要となります.
これに知識の確認の時間を含めると3~4時間というのが目安となります.
だらだらと長い時間勉強してもあまりはかどりませんので,人間の集中力を考えると3~4時間を2回に分けて実践するのが効果的です.
他人の参考書や教科書にまどわされるな
勉強を始めたばかりの時期にあれもこれもと教科書や参考書を購入しても勉強の効率は上がりません.
他の人が持っている教科書や参考書をみるとなんか気になって購入してしまう学生がいますが,これは非常に非効率です.
学習が進んでいない人ほどまずは理学療法士・作業療法士国家試験の過去問にターゲットを絞って学習することをお勧めします.
今回は効率よく国家試験の勉強をする方法について考えてみました.
あまり目からうろこといったような内容ではなかったと思いますが,基本に忠実に学習することが合格を勝ち取る一番の方法です.
またこれから寒くなると体調管理も非常に重要です.
これをないがしろにすると勉強時間も短くなってしまいますので,当たり前のことですが手洗い・うがいを欠かさず,規則正しい生活習慣を身につけることも重要です.
理学療法士・作業療法士を目標に勉強に励まれている皆さん,もう数ヵ月頑張って合格を勝ち取ってください.
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