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理学療法士・作業療法士が訪問看護ステーションに転職する際の注意点 歩合制はメリットばかりではない
昨今の理学療法士・作業療法士の給与は非常に低くなっており,特に病院,クリニックといった医療保険分野での理学療法士・作業療法士の求人は多くありますが,年収・給料といった収入面で満足のいかない職場が多いのが現実です.
そこで理学療法士・作業療法士の転職先として増えてきているのが,訪問分野(訪問リハビリ・訪問看護ステーション)への転職です.
理学療法士・作業療法士としての「やりがい」はもちろんですが,年収や給料といった待遇面が良いのも,転職先の第一選択肢として訪問分野を選択する一因だと考えられます.
訪問分野では給料の支払い方法も多様化されており,固定給,固定給+歩合制(訪問件数に応じ),完全歩合制等といったパターンが考えられます.
このように給料方式も職場によって異なるため,給料の支払い方法に選択肢があるのも,魅力的な部分です.
より高い収入をと思って歩合制の職場を探す理学療法士・作業療法士が多いですが,実は歩合制には大きな落とし穴があります.
今回はそこで今回は,理学療法士・作業療法士が訪問看護ステーションに転職する際の注意点に関して,特に給与体系の面から考えてみたいと思います.
歩合制は訪問した件数だけ収入が増える
常勤として勤務する場合は,固定給+歩合制といったところが多いです.
固定給の額は職場によって異なりますが,概ね15~20万円といったところが多いと思います.
そして気になる歩合給に関してですが,これは各訪問看護ステーションによって大きく異なります.
毎回の訪問で1件(1時間)で〇〇円20分単位で〇〇円というところもあれば,1ヶ月で○件までは固定給のままで,○件以上の件数を訪問することで,歩合給が発生するという職場もあります.
歩合給も職場によって大きく異なるため,転職する際には歩合給を必ず確認しておく必要があります.
1日6件を週5日で休みなく1ヶ月,訪問できれば,月額給与が40~50万円というのも夢ではありません.
しかしながらメリットばかりではありません.
実は歩合制込みの給料には大きな問題点があります.
歩合制の何が問題なのか?
まず問題になるのが理学療法士・作業療法士自身が体調不良で欠勤した場合です.
固定給の場合には,いくら有給休暇を取得したとしても,保障されるのは固定給としての日給分のみとなります.
当たり前ではありますが,休めばその分,歩合給が少なくなってしまいます.
ゴールデンウィークや年末年始には長期休暇となってしまう場合もあると思いますので,年末年始の休日分は保障された日給のみしか発生しないといった点に注意が必要です.
そのため歩合給でしっかりとした給与を得たいのであれば,カレンダーでは休みとなる休日や祝日も稼働している訪問看護ステーションを探す必要があります.
理学療法士・作業療法士自身の体調管理をしたとしても大きな問題になるポイントがあります.
それは利用者側の問題です.
例えば利用者が体調不良で理学療法・作業療法を受けられる状態にない場合や,何らかの問題で入院してしまった場合,入所してしまった場合等,利用者側の問題でリハビリを実施できないケースです.
意外にこういったケースが多いので,そのために歩合給が減ってしまうということも少なくありません.
訪問件数が減ってしまうと,病院勤務より低い給与になってしまう月も出てきます.
Risk & benefitを考慮した上で,給与体系を選択する必要があるということです.
つまり歩合給というのは,毎月毎月,訪問件数を気にして一喜一憂しなければいけないということになります.
歩合給が高いからと言って,簡単に転職を決めず,選択候補の訪問看護ステーションでは,実際の利用者の訪問件数や待機人数,リハビリの依頼数などを事前に確認しておくと,働き始めた際に訪問件数で悩む可能性は少なくなります.
転職に際してのポイント
転職に際しては利用者の訪問件数や待機人数,リハビリの依頼数などを事前に確認しておくと,働き始めた際に訪問件数で悩む可能性は少なくなります.
ただこういった情報って実際にはなかなか確認しにくいところがあります.
そういった場合には,ぜひとも転職サイトを利用しましょう.
転職サイトでは転職エージェントの方が,利用者の訪問件数や待機人数,リハビリの依頼数を確認してくださいます.
また合わせて歩合給と固定給の設定についても相談してみると適切なアドバイスを受けられると思います.
登録は無料ですので,訪問分野への転職を考えておられる方は,まずは登録をしてエージェントの方と色々な話をするだけでも,有益な情報を得ることができます.
今回は私自身が過去に利用したことのある転職サイトをご紹介させていただきます.
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