クリニカルクエスチョンとリサーチクエスチョン

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 クリニカルクエスチョンとリサーチクエスチョン 

理学療法士・作業療法士が研究を行ううえで,最初の大きな壁となるのが研究テーマの決定です.

この研究テーマの決定は研究のスタートですので,ここでつまずくと全く前へ進みません.

そもそも研究とは,ある疑問を解決または証明するために行われる活動ですので,研究テーマを決定するためには,まず自分がどのような疑問を解決したいのかを考えることが重要となります.

今回は理学療法士の視点でクリニカルクエスチョンとリサーチクエスチョンについて考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 クリニカルクエスチョンとは? 

クリニカルクエスチョン(Clinical Question:CQ)とは,臨床的疑問のことで,文字通り,臨床においてクライアントまたは理学療法士・作業療法士が抱く疑問のことです.

例えば人工膝関節全置換術例において,寒冷療法の長期的な実施は人工膝関節全置換術後のアウトカム改善に有効かといったような疑問です.

クリニカルクエスチョンは理学療法士・作業療法士が研究を行う上では非常に重要ですが,クリニカルクエスチョンだけでは研究を行うことはできません.

クリニカルクエスチョンをリサーリクエスチョンと呼ばれる研究に耐え得る形式に変換する必要があります.

クリニカルクエスチョンをリサーリクエスチョンに構造化する際に便利なのが,PICO(太郎)とかPECO(太郎)と呼ばれるツールです.

 

 

 

 

 

 

 PICO(太郎)・PECO(太郎)とは? 

PICO・PECO(太郎)を使用するとクリニカルクエスチョンを下記のように構造化することができます.

 

  • P:Patient(患者),Participant(参加者),Problem(問題)
  • I:Intervention(介入),Exposure(暴露)
  • C:Comparison(比較対照)
  • O:Outcome(転帰,結果)

 

上記の頭文字をとってPICO(太郎)またはPECO(太郎)と呼びます.

 

  • P:どのような対象者に
  • I:どのような介入を行うと
  • C:何と比較して
  • O:どのような結果が得られるか?

 

このように疑問を構造化してわかりやすくまとめることで,漠然としたクリニカルクエスチョンを明確な形式に変換することが可能となります.

 

 

 

 

 

 

 PICO(太郎)・PECO(太郎)の具体例 

寒冷療法の長期的な実施は人工膝関節全置換術後のアウトカム改善に有効かといったような疑問の場合には,.

 

  • P:人工膝関節全置換術例
  • I:術後4週間にわたり寒冷療法を施行+通常の理学療法
  • C:術後3日のみ寒冷療法を施行+通常の理学療法
  • O:術後4週・8週・24週・48週における膝関節可動域・膝関節周囲筋力・歩行速度

 

こんな感じになります.

 

 

 

 

 

 

今回は理学療法士の視点でクリニカルクエスチョンとリサーチクエスチョンについて考えてみました.

クリニカルクエスチョンをリサーチクエスチョンに変換することで,漠然とした研究テーマが明確となり,研究を進めやすくなります.

このように臨床的な疑問から研究を行うことを視野に入れてより具体的かつ検証可能な疑問としてブラッシュアップしたものがリサーチクエスチョンといえるでしょう.

研究テーマを決める際は,まず日常の疑問からクリニカルクエスチョンをまとめて,そこから先行研究を調査してリサーチクエスチョンへ発展させることが重要です.

慣れるまでは大変かもしれませんが,慣れてくると,常に色々なことに対して疑問をもつ習慣がついてきます.

そうなれば研究テーマを決めるのも難しいものではなくなります.

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