整形外科で勤務する理学療法士必見 軟部組織モビライゼーションが理学療法士の手関節・手部の障害を発生させる 

働き方
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 整形外科で勤務する理学療法士必見 

 軟部組織モビライゼーションがPTの手関節・手部の障害を発生させる 

理学療法士・作業療法士として長きにわたって仕事を継続する上では健康管理が重要となります.

理学療法士・作業療法士に多い健康上の問題として腰痛が取り上げられることが多いですが,特に整形外科で勤務する理学療法士・作業療法士は徒手療法技術を継続することで,手関節や手部に疼痛が出現する場合も少なくありません.

今回は理学療法士に発生する手関節・手部の疼痛に関する調査報告をご紹介させていただきます.

man massaging woman's body

 

 

 

 

 

 

 

 今回ご紹介する論文 

Musculoskelet Sci Pract. 2019 Oct;43:26-36. doi: 10.1016/j.msksp.2019.05.009. Epub 2019 May 29.

Wrist and hand pain in orthopaedic physical therapists: A mixed-methods study.

Campo M, Hyland M, Sueki D, Pappas E.

今回ご紹介いたします論文は2019年に掲載された新しい論文です。

 

 

 

 

 

 

 研究の背景 

Orthopaedic physical therapists (PTs) who perform manual therapy are at high risk for wrist and hand pain. Studies that examine the magnitude, scope and causes of wrist and hand pain are needed so that prevention programs can be developed.

整形外科で勤務する理学療法士は徒手療法を行うことが多いため,手関節や手部に疼痛が発生するリスクの高い職種です.

この研究では理学療法士に発生する手関節および手部の疼痛について,予防プログラムを開発するために,その大きさや傾向,原因を明らかにすることを目的としております.

 

 

 

 

 

 

 研究の目的 

The objective of this study was to determine the magnitude, scope, and impact of wrist and hand pain in orthopaedic PTs and to identify potential strategies for prevention.

この研究では整形外科で勤務する理学療法士の手関節や手部の疼痛の大きさ,傾向,影響を明らかにし,予防策を考案することを目的としております.

 

 

 

 

 

 

 研究デザイン 

This was a sequential, mixed methods study including quantitative and qualitative components.

研究デザインですが量的・質的な要素を含む複合的な研究となっております.

 

 

 

 

 

 

 

 研究の方法 

The quantitative phase consisted of an online survey sent to members of the Academy of Orthopaedic Physical Therapy. The qualitative phase consisted of focus groups with Orthopaedic PTs who had wrist and hand pain.

量的な調査に関しては整形外科理学療法学会員を対象にオンライン調査を行っております.

質的な調査に関しては手関節および手部に疼痛を有する整形外科理学療法士に対して焦点を当てて調査を行っております.

 

 

 

 

 

 

 研究の結果 

The survey included 962 PTs and the focus groups included 10 PTs. The one-year prevalence of wrist and hand pain was 75%. Increasing age, decreasing experience, female gender, performing more manual therapy and working more than 40 h per week were associated with an increased risk of moderate to severe wrist and hand pain. Soft-tissue mobilization was the most frequently cited causative factor. The most commonly mentioned strategy for prevention was altering body mechanics and technique. Focus group participants highlighted the importance of managing expectations for manual therapy by patients.

この研究では962例の理学療法士を対象とし,そのうち10例に焦点を当てて質的評価を行っております.

1年以内の手関節および手部の疼痛発生割合は75%でありました.

年齢が高くなるほど疼痛の発生割合は高く,経験年数が少ないほど発生割合は高く,女性で発生割合が高く,徒手療法を行う頻度が高く1週間に40時間以上働いている理学療法士の手関節および手部の疼痛発生リスクが高いといった結果でした.

また軟部組織モビライゼーションが最も大きな疼痛の原因となっておりました.

予防策としてはボディメカニクスや徒手技術を改善することと回答したものが最も多い結果でした.

 

 

 

 

 

 

 研究の結論 

Formal injury prevention programs for PT students and PTs are urgently needed. These programs should focus on improving body mechanics and technique, attention to workload, careful selection of manual techniques, and managing expectations for manual therapy.

この結果から考えると早急に予防プログラムを考える必要があります.

予防プログラムを考える上では,ボディメカニクスや徒手技術を向上させること,徒手療法の適応を考慮し選択することが重要であると考えられます.

 

理学療法士・作業療法士ってクライアントとのためと思って我慢して仕事を継続している方も多い印象ですが,自分の体あっての仕事ですので,まずは自分の体に負担の少ない技術を身につけることが重要でしょう.

また負担を考える上では,必要な人に必要なアプローチを提供するといった点もポイントになると思います.

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