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理学療法士・作業療法士に必要な健康管理
学生時代は前日に飲みすぎて,授業をまともに受けられなかったとか,体調を崩して授業を休んだといった経験を誰しもがお持ちだと思います.
しかしながら理学療法士・作業療法士として働くようになると,自分自身の健康管理が,クライアントはもとより同僚にも多大な影響を及ぼします.
当たり前のことですが若い理学療法士・作業療法士がなかなかできないが健康管理です.
今回は理学療法士・作業療法士に必要な健康管理について考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士に必要な健康管理
健康管理というと,どのような内容が思い浮かぶでしょうか?
皆様がふだん心掛けている健康管理には何がありますか?
理学療法士・作業療法士は,クライアントの治療に関わる以前に,自分の心身の健康管理に対して責任をもつ必要があります.
昨夜は友だちと夜避くまで飲んでいて身体がしんどいから,今日は午前中は休むなどということは,理学療法士・作業療法士でなくとも社会人には許されません.
またダイエットをしていたために十分な栄養が摂取できず,クライアントのトランスファーの際に力が入らずに転倒させてしまったなど言語道断です.
健康管理は,もはや理学療法士・作業療法士だけの問題ではないわけです.
自分が心身ともに健康な状態を保つことによって,あなた自身も安定して他者に関わることができるのです.
自分の体調が悪いとクライアントに最良なサービスを提供することもできません.
理学療法士・作業療法士には.自分のことよりもまず人のことを優先させるような思考や行動の習慣がある人も多いので,少々体調が悪かったが無理をして仕事を続けてしまったためにとんでもないことになってしまったという方が多いのも事実です.
まず自分自身を大切にすることをして,はじめて人に関わることができるのだということを心に刻み,今から健康管理に対する意識を高くもつようにしていきましょう.
臨床実習中の心身の健康問題
臨床実習は慣れない士地や新しい人間関係のなかで行われるため学生によってはかなりのストレス状態になり,体調を崩す人も出てきます.
夜遅くまでレポートに追われて睡眠時間が短くなったり,初めての一人暮らしで栄養のバランスが崩れた食生活になったりすると,風邪もひきやすくなります.
なかでも最も辛い状況は,実習が思うように進まず,スーパーバイザーとの人間関係をうまく築けない場合です.
何をどのようにしたらよいのかわからず,自分自身の能力に自信がもてず,落ち込む学生も少なくありません.
このような場合には,必要に応じて人の助けを求めることも大切です.
困難な状況は辛いものですが,永遠に続くわけではありません.
困難を解決する手段として人に援助を求めることができるのも,その人の能力です.
何といってもリハビリテーションはチームで行われるものですから,何事も自分一人で抱え込みすぎないことが重要です.
生活習慣が及ぼすプラスの影響
健康管理を行う上では規則正しい生活習慣を身につけることも重要です.
皆さんは就寝時刻と起床時刻は決まっていますか?
朝食はとって出勤していますか?
ある研究によると,好ましい生活習慣を遵守している学生ほど自己肯定感がが高い傾向にあると報告されております.
ふだんから規則正しい生活習慣を守っているということは,自分を肯定する材料にもなるのかもしれません.
日々の生活のなかで習慣として行うことを自分で決めて実行することは,自分との約束を守ることであり,これを継続することできればこれが習慣につながるということです.
生活習慣が及ぼすマイナスの影響
生活習慣がマイナスの影響をもたらす場合もあります.
例えば,仕事に遅刻してくることや仕事中の居眠りなどは,必要な睡眠時間の確保ができていないことや就寝時刻が遅いことなどによるサインです.
また,健康管理がうまくいっていないために体調不良で欠席が続いたり,仕事に集中しにくくなったりすることなども問題です.
なかには家庭の事情や人間関係などで心労が続き,食欲が減退してやる気が落ちることなどもあるでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士に必要な健康管理について考えてみました.
正しい生活習慣を確立することが最も有効な健康管理です.
特に食事と睡眠は生活習慣の基本です.
規則正しい生活を習慣化し,無理をしてストレスをためることのないよう,自分の健康を管理する力を身につけましょう.
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