PNFにおける用手接触,口頭指示・聴覚刺激,視覚刺激について

運動療法・物理療法
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 PNFにおける用手接触,口頭指示・聴覚刺激,視覚刺激について 

今回もPNFに関してです.

前回はPNFの促通の正常のタイミングと発散についてご紹介させていただきました.

今回は促通の要素の中でも用手接触,口頭指示・聴覚刺激,視覚刺激について理学療法士の視点で考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 用手接触 

患者の体節に用手接触することで皮膚の感覚受容記や圧受容感覚器が刺激されます.

用手接触は皮膚への接触面が大きすぎると運動方向がわかりにくく,接触面が小さすぎると圧が集中するため疼痛の原因となります.

 

PNFでは伝統的に虫様筋握り(lumbrical grip; MP屈曲・IP伸展)を使用します.

虫様筋にぎりを使用することで,therapistの爪が皮膚に触れない,抵抗量が大きくなっても握りしめてしまうことがないといった点で有効です.

促通する筋には接触し圧刺激を加えます.

運動パターンの主動筋群の拮抗筋にあたる筋群にはできるだけ触れないようにすることも重要となります.

 

 

 

 

 口頭指示・聴覚刺激 

正しく運動パターンを遂行するには適切な口頭指示(聴覚刺激)が重要となります.

口頭指示の声の大きさは筋収縮の反応に合わせて変えるようにすることが重要です.

最高の筋収縮が欲しい場合には,大きな強い声で口頭指示を与えるようにする必要がありますし,痛みの軽減やリラックスが目的であれば優しくて静かな声で口頭指示を与える必要があります.

また大きな強い聴覚刺激(shout)は大脳皮質の興奮性を高め,筋放電量を増加させることが明らかにされております.

 

 

 

 

 口頭指示(声掛け)のポイント(例:上肢屈曲外転外旋パターン) 

ここでは上肢の屈曲・外転・外旋パターンを例に声掛けのポイントを説明いたします.

 

  • 運動パターン:「肘を伸ばしたまま,手を耳の横まで持ってきましょう」
  • 正常のタイミング:「まず手を開いて,手首をそらしましょう」
  • 牽引:「もっと遠くを通るような気持ちで」
  • 視覚刺激:「しっかり手を見ましょう」
  • 抵抗:「もっともっと強く」

 

こんな感じで促通の要素についてさまざまな口頭指示を行いながら運動を促通していく必要があります.

 

 

 

 

 

 視覚刺激 

視覚情報によるフィードバックは筋収縮力を高めるだけでなく,運動コントロールと姿勢の修正に役立ちます.

 

上肢のパターンでは手を目で追わせることによって,頭頚部や体幹の運動を引き出すことができます.

上肢屈曲外転外旋パターンでは視覚刺激を使用し,頭頚部・体幹の伸展活動を活性化することができます.

 

 

下肢のパターンでも必要に応じて視覚刺激を使用すると,欲しい筋活動を引き出すことができる.

上肢伸展内転内旋パターンでは視覚刺激を使用し,頭頚部・体幹の屈曲活動を活性化することができます.

 

 

参考文献

高間則昭:PNF促通要素とかけ声(Shout)効果 .PNFリサーチ, 2003.

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