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理学療法士が起業するにはどのくらいお金がかかるのか?
最近は独立して起業する理学療法士・作業療法士が目立ってきています.
理学療法士・作業療法士が起業する場合には,起業するためにはどのくらいお金がかかるのかを知っておく必要があります.
SNSなどをみていると起業すると成功する理学療法士・作業療法士が多く見えるかもしれませんが,決してそんなことはありません.
今回は理学療法士・作業療法士が整体院を起業するためにはどのくらいお金がかかるのかを考えてみたいと思います.
収入だけで無く支出を考える必要がある
例えば起業して月に50万円の収入があったとします.
月に50万円も収入があれば,企業は大成功だと考えるかもしれませんがそんなに甘くはありません.
起業するということは雇用されて給与をいただいている時とは異なり,支出(かかるお金)を考慮する必要があります.
収入から支出を差し引いたものが儲け分となるわけです.
ここまでは誰もが思いつくことだと思いますが,実際にどのような支出(経費)が必要なのかは想像がつかない方が多いと思います.
どんな経費が必要か?
まず一番に必要となるのが広告費です.
起業して経営していくにあたっては顧客を確保することが第一優先となります.
そこで最もお金がかかるのが広告費です.
ちなみに一般的な整体院では5~10万円程度の広告費用が必要となります.
特に起業したばかりの頃は集客するためにより多くの広告費用を使用する必要がありますので,広告に必要な費用というのは高くなります.
最近は広告の手段というのも多様になっておりますので,さまざまな方法で広告を掲げられていることが多いです.
具体的には新聞折り込みチラシで月7万円~8万円,ウェブ集客で月5.5万円といった費用が必要となります.
その他にも場所代(賃貸の場合),光熱費,税理士への顧問料,顧客管理システム費用,雑費などが挙げられます.
場所を借りる場合には,アパート等を借り上げて経営しているところが多いと思いますが,駐車場代等を含めるとそれでも月々5~6万円はかかってしまいます.
特に都会ではこの駐車場もばかにはならないわけです.
また忘れてはならないのが,年金・健康保険・住民税・所得税です.
年金・健康保険・住民税だけでも月に5万円以上を納付する必要があります.
サラリーマンの場合にはこういった経費ってあまり考えることもありませんが,起業するとなるとけっこうな金額だということに気付きます.
これらを計算するとおおよそ30万円近く費用が必要となります.
したがって月に50万円以上を稼いだとしても収入は20万円となってしまうわけです.
起業して生活できるだけの報酬を得るには?
先の計算では月当たりの経費が30万円くらいかかりますので,生活をしていくには最低でも60万円の収入が必要ということになります.
それでは60万円を稼ぐためには,どのくらいの顧客を確保すればよいでしょうか?
例えば1回あたりの治療の料金を5000円として,月の営業日数が20日間とすると,1日に6人の顧客を確保する必要があります.
さらに起業となれば実際の施術以外にも様々な仕事があります.
経営者として社長・営業・事務といった役割をこなす必要があります.
理学療法士として1日6人の治療を行うだけではなく,他の役割をこなす必要がありますので,労働時間は病院勤務の時よりも確実に長くなります.
人によっては勤務時間が10時間を超える方も多いのではないでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士が整体院を起業するためにはどのくらいお金がかかるのかを考えてみました.
起業するのも大変だなと思っていただけたと思います.
ただ私の友人に言わせると雇われ身では味わえないような経験をできることも確かです.
本当に起業を考えるのであれば強い意志が必要でしょう.
起業したからすごいとか,サラリーマンだからダメということではないと思います.
結局のところ価値観次第でしょうか?
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