研修会の講師を務めたければ専門・認定理学療法士を取得せよ!

認定・専門・登録理学療法士
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研修会の講師を務めたければ専門・認定理学療法士を取得せよ!

私自身もここ数年,都道府県理学療法士会の研修会講師に加えて,日本理学療法士協会の研修会講師をさせていただく機会をいただくようになりました.

何で私に話があったのだろうかと思ったわけですが,いろいろと聞いてみるとこれは専門理学療法士を取得しているからといった理由のようです.

特に最近は都道府県理学療法士会・日本理学療法士協会が主催するような公的な研修会は,認定・専門理学療法士を取得した理学療法士に講師依頼を行うことが増えてきております.

これは何か方針が打ち出されているわけではありませんが,一番は謝金の問題です.

謝金を決定する際には認定・専門理学療法士を取得しているか否かで謝金が決まることが多いので,いくら有名でも認定・専門理学療法士を取得していない場合には,規定上安い謝金しか支払えないのでなかなか講師を依頼しにくいといった状況があります.

そのため無名でも認定・専門理学療法士を取得している理学療法士の声がかかったりするわけです.

専門・認定理学療法士を取得するメリットの1つである研修会講師について考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

今後は認定・専門理学療法士の取得は難しくなる

以前にもご紹介させていただきましたが,2022年には認定理学療法士制度をはじめとする日本理学療法士協会の生涯学習制度が大きく変わります.

まだ詳細は明らかにされてはおりませんが,今後は新人教育プログラム終了後に登録理学療法士取得を経た後に認定理学療法士を取得できる流れとなります.

2022年以降に認定理学療法士を取得する場合には,これまで以上に多くの研修会を受講する必要があり,かなり認定理学療法士取得におけるハードルが高くなります

つまりあと数年で認定理学療法士を取得しておくのと,2022年以降に取得するのではかなり難易度や認定理学療法士取得にかかる費用が変わることになります.

そのため昨年度も予想以上に多くの理学療法士が認定理学療法士試験を受験しております.

なぜこのように認定理学療法士制度が変わろうとしているかについては医療広告ガイドラインや診療報酬との関連があります.

認定理学療法士を医療広告ガイドラインに準拠したものにするためには認定看護師制度や専門医制度のように資格取得までに一定の時間の研鑚が必要な制度に変更していく必要があります.

現行の認定理学療法士制度というのは認定看護師制度や専門医制度に比較すれば,明らかに資格取得までに要する時間数が短く,現行の認定理学療法士制度では医療広告ガイドラインに準拠した資格として厚生労働省にも認められないわけです.

さらには日本理学療法士協会としては認定理学療法士制度を診療報酬に反映させるところまで将来的にはもっていきたいわけですが,現行の制度では診療報酬に反映させるための制度として不十分なわけです.

そのため現行の制度を国に認められる制度へ変えようというのが今後の認定理学療法士制度です.

 

 

 

 

 

 

現段階で認定・専門理学療法士を取得している人が講師に

現状で認定・専門理学療法士を取得するためにはどの領域でもポイントの取得が必要となります.

ポイントを取得するためには,認定・専門理学療法士が講師である講習会を受講する必要があります.

そのため認定・専門理学療法士を持つ人は講師の依頼が増えるわけです.

つまり認定・専門理学療法士を取得することで次世代への教育的なポジションに既に立てるということになります.

最近は学術大会の座長・査読も認定・専門理学療法士がほとんど行っておりますし,前述したように都道府県理学療法士会・日本理学療法士協会が主催する研修会の講師の多くが認定・専門理学療法士を取得している状況です.

講師が認定・専門理学療法士を取得していなければ,参加者が研修会に参加しても認定・専門理学療法士になるためのポイントが取得できないわけです.

2021年以降は登録理学療法士・認定理学療法士を取得するためにはになるためには莫大な時間を要するようになりますので,現段階で認定・専門理学療法士を取得している理学療法士が教育的な役割を担わなければ,このカリキュラムそのものが破綻してしまうことになります.

 

 

 

 

 

誰が認定・専門理学療法士をもっているのかわかるの?

結論から言えば都道府県士会を通じて日本理学療法士協会へ依頼をすればどこの施設の誰が認定・専門理学療法士を取得しているかといった情報を得ることは可能です.

ただ個人情報との関連がありますので,最近はきちんと情報の使用目的を明確にした上で協会へ問い合わせることが求められます.

実際に学術大会の座長や査読を依頼する場合には都道府県内またはブロック内でどこの誰が認定・専門理学療法士を取得しているかを確認した上で依頼を行うことが多いのです.

 

 

 

 

 

 

認定・専門理学療法士を取得で自らを生涯学習に追い込む

皆様もご存じのとおり認定・専門理学療法士制度というのは5年に1度更新を行う必要があります.

更新を行うためにはポイントを取得する必要があるのですが,研修会で講師を務めることによってポイントを取得できますので,研修会講師を引き受けない手はありません.

また研修会講師を引き受ければ実は受講者よりも誰よりも講師を務める認定・専門理学療法士ご自身が最も勉強することになります.

結局は認定・専門理学療法士を取得することで自分を学習せざるを得ない環境に追い込むことにつながります.

 

専門・認定理学療法士を取得するメリットの1つである研修会講師について考えてみました.

私自身もようやく認定・専門理学療法士を取得するメリットを感じられつつあります.

皆様も今年度の資格取得に向けて準備を進めてみてはいかがでしょうか?

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