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理学療法士・作業療法士はセミナーに参加して満足していてはいけない
理学療法士・作業療法士が参加するセミナーについては以前にもご紹介させていただきました.
最近は毎週末のようにさまざまなセミナーが開催されております.
ただ参加してそれで終わりになってないでしょうか?
今回は改めて理学療法士・作業療法士のセミナー参加について考えてみたいと思います.
セミナーに参加することだけが自己研鑚ではない
私自身も若い頃は週末になるとさまざまなセミナーや研修会に参加しておりました.
セミナーや研修会に参加することが自己研鑽であると考えていたからです.
セミナーや研修会に参加してそれをクライアントに対する理学療法・作業療法に生かそうという考えは決して間違った考え方ではないと思いますが,セミナーに参加することだけが自己研鑽ではありません.
自宅で文献を抄読したり,職場内でクライアントに関してディスカッションをしたり,そういった研鑽の仕方というのも非常に重要だと思います.
セミナーや研修会に参加した理学療法士・作業療法士は意識が高い?
セミナーに行ってきたアピールで満足していてはまずいわけです.
決してセミナーや研修会に毎週末のように参加する理学療法士・作業療法士の目的意識が高いわけではないと思います.
やはり,実がともなっているか,目的を持っているかどうかといった点が非常に重要だと思います.
セミナーや研修会で「○○さんとお話してきました」「○○セミナーに参加してきました」ってだけでは,本当に学びになっているのか,実際に成長できているのか怪しいわけです.
気をつけないと、○○さんと話した,○○セミナーに参加してきたという事実だけに満足してしまう可能性があります.
「何をしたか」はあまり関係ありません.
何のためにどう成長につなげたのか,セミナーや研修会に参加してその後の行動がどのように変化したのかが重要だと思います.
セミナーや研修会に参加後に必ず行うべきこと
セミナーや研修会に参加することは否定しませんし,素晴らしいことだと思いますが,「○○さんとお話してきました」「○○セミナーに参加してきました」ではもったいないです.
実際に聴講した内容というのは数ヶ月後には内容の数%しか残っていなかったりします.
セミナーや研修会に参加した後には必ず①復習をする,②自分なりにまとめる,③アウトプットするこの3つの行動が重要となります.
①復習をする
当たり前ですが,一度聞いただけで理解できる内容ばかりではないと思いますので,書籍や文献で知識を補完しながら復習をすることも重要です.
また改めてクライアントに理学療法・作業療法を行いながら研修会やセミナーで学習した内容と照らし合わせることで多くの気づきを得られると思います.
②自分なりにまとめる
まとめる形式は問いません.
自分なりにセミナーや研修会で学習したポイントをまとめてみましょう.
まとめてみると自分が十分に理解できていない点に気付かされたり,新たな課題を見つけることにもつながるでしょう.
③アウトプットする
セミナーや研修会参加後に最も勧められるのは学んだ内容をアウトプットすることです.
小さな勉強会でもいいですし,同期や後輩に簡単に伝えるといった方法でもよいでしょう.
アウトプットする機会ができれば自然に①の復習をするといった行動や,②の自分なりにまとめるといった行動にもつながりますので,アウトプットする機会を積極的に設けることが重要だと思います.
今回は改めて理学療法士・作業療法士のセミナー参加について考えてみました.
新年度を迎え,今年はこんなセミナーや研修会に参加しようと計画を立案されている理学療法士・作業療法士の方も多いと思います.
せっかくであればセミナーや研修会後の行動を考えて,セミナーや研修会に参加してみてはいかがでしょうか?
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