セミナーはきちんと吟味して参加しないとお金を搾取されますよ!

投稿者: | 2018年9月22日

理学療法士・作業療法士は専門職ですので,生涯にわたって自己研鑽に励むことが義務付けられているわけですが,自己研鑽の1つに研修会(セミナー)への参加が挙げられると思います.

もちろん研修会への参加だけが自己研鑽ではないと思いますが,多くの理学療法士が行っている自己研鑽の1つの方法だと思われます.

今回は研修会(セミナー)への参加について改めて考えてみたいと思います.

 

 私も昔はセミナーに積極的に参加していました 

私も3年目まではひたすら研修会に参加したくちですが,振り返ると年間50万円くらいを研修会につぎこんでいた過去があります.

私が理学療法士になった十数年前は,昔は研修会やセミナーといっても協会や県士会主催のものが主で,民間団体が主催するセミナーというのは今ほど多くありませんでした.

もちろんその頃から○○コースといったような技術コースは多くありましたので,私も某団体のコースを修了するために数十万円を使いました.

今思えばかなりお金を使ったなと思うわけですが,今の私のものの考え方や体の使い方といった根本的な基盤になるものを身に付けられたのも,いくつかの当たりセミナーに参加することができたからだと思います.

そうです.研修会やセミナーに参加してわかるのは,当たりのセミナーとハズレのセミナーがあるということです.

これは内容的にどうこうというところもありますが,それだけではなくてその時の自分に合ったセミナーかどうかといった視点も重要だったりします.

私にとっては今回のセミナーはハズレだったなといった場合でも,同僚にとっては大当たりだったということもあるわけです.

 

 今は昔ほどセミナーに参加していません 

今はどうかというと昔ほどセミナーに参加していません.というか正しくは参加できていませんというのが本当かもしれません.

これは私自身を取り巻く環境の変化によるところも大きいですが,家庭を持ち自由に使える時間もお金も少なくなったというのが一番の理由でしょうか.

また多くの調査で経験年数が5年以上になると研修会参加割合が減少すると報告されておりますが,これは学習意欲どうこうよりも環境的側面の方が大きいと身をもって痛感しているところです.

 

それにしても理学療法士のセミナーって本当に高額なものが多いですよね.

もちろん1つの技術を習得するためには時間もお金もかかるのでしょうが,理学療法士の平均年収が400万円前後ということを考えると,理学療法士が研修にかけられるお金というのはある程度限られてくるのではないかと思います.

私自身はここ数年は協会主催・県士会主催の研修会以外には参加できておりません.

協会・県士会主催の研修会は1日当たりの講習費が数千円のものが多いので,これなら金銭的な負担も少ないわけです.それでも学会等も含めると年に10回程度は研修会に参加しておりますが,自己研鑽というのは講習費が高いから得られるものが多いといったわけではないということをつくづく感じます.

 

 

 セミナーを見極めないとお金を搾取されますよ 

セミナーに参加する時には必ず得られるであろう知識・技術と講習費を天秤にかけた上で,費用対効果を吟味することが重要です.

特に昨今は営利のみを目的として,過大広告を掲げたセミナーが非常に多いです.私自身は若い理学療法士がこういった営利団体にお金を吸い上げられることが残念でなりません.

最近はうちにくる実習生にはセミナーの選び方に関して必ずアドバイスをします.

少なくとも講師がどういった論文を出していて,どういった活動をされている方なのかくらいは調べて研修会に参加しなさいということを話します.

過大広告を掲げたセミナーに限ってホームページだけみるとすごく魅力的なセミナーに感じられるわけですが,この戦略もこういったセミナー団体の1つのテクニックだったりしますので注意が必要です.

例えば講師の名前を先輩に聞いてみるとか,養成校の先生に聞いてみるとか,医学中央雑誌で検索してみるとか,これくらいの情報収集は必要です.

某ホームページには凄腕と祭り上げられている理学療法士が他の情報を検索しても全くヒットしなければ,その講師はあくまで某団体でのみ神様扱いされている講師に過ぎないわけです.

 

 

 復習とアウトプットが重要 

多くの研修会に参加して多くの情報をインプットするのも重要ですが,それよりも重要なのはセミナーに参加して得られた情報をきちんと復習し,自分なりに解釈してアウトプットする作業が非常に重要です.

セミナーに参加すると,せっかくお金を出して参加したのにそれを同僚に教えるのはもったいないなどと考えてしまいがちですが,同僚に説明することで実は自分の知識が整理できるというところが重要です.

私の職場を見ても,研修会に毎週のように参加しているスタッフがいますが,全くアウトプットをしていないので,数か月後には学んだ知識が講習費とともに消えてしまっているといったスタッフが少なくありません.

一番危険なのは,お金を払ってセミナーに参加することで満足してしまうことだと思います.セミナーに参加したことで自分がスキルアップできたと考えるのは大間違いです.

 

 クライアントのため?これが危険 

セミナー参加のきっかけってやっぱりクライアントのために勉強したいのですといった動機が多いと思います.

これはこれで素晴らしい動機なわけですが,クライアントのために経済的に自分自身が破綻して,自分自身の生活の質が低下してしまっては,クライアントに良いサービスを提供できるわけはありません.

クライアントのためというのは本当に危険な言葉ですので注意が必要です.

 

今回は理学療法士・作業療法士を取り巻くセミナーについて考えてみました.セミナー選びは重要です.そのためにはきちんとした情報収集が必要ですです.またインプットを繰り返すだけでなく,時には足を止めて学んだ知識・技術を自身で整理してアウトプットする機会を必ず作りましょう.こういった作業こそがあなたを成長させ,あなたが講師側の立場の理学療法士になる1つのステップとなるでしょう.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です