理学療法士の協会費が都道府県で異なるって知ってました？一番安いのは何県？

　理学療法士の協会費が都道府県で異なるって知ってました？　

　都道府県間で8,000円/年も差が…　

先日も日本理学療法士協会の協会費についてご紹介させていただきました．

日本理学療法士協会の協会費は高いのか？

日本理学療法士協会の協会費は高いのか？ 以前の記事でもご紹介いたしましたが，平成27年度のデータによると，日本理学療法士協会への入会率（当該年度入会者数/当該年度国家試験合格者数）は89.5%，組織率（当該年度会員数/国家試験合格者数集計...

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2018.09.29

知らない方が多いのですが実は協会費，厳密に言えば都道府県士会費って都道府県によって大きな差があります．

今回は日本理学療法士の協会費（都道府県士会費）が都道府県ごとに異なる点について考えてみたいと思います．

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　47都道府県別の協会費・都道府県士会費　

まずは47都道府県の協会費都道府県士会費について見ていきたいと思います．

 

　北海道ブロック　

日本理学療法士協会	北海道理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,000円	19,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　東北ブロック　

日本理学療法士協会	青森県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	11,000円	22,000円

 

日本理学療法士協会	秋田県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	12,000円	23,000円

 

日本理学療法士協会	岩手県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	12,000円	23,000円

 

日本理学療法士協会	山形県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	宮城県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	福島県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　関東甲信越ブロック　

日本理学療法士協会	新潟県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	長野県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	群馬県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,000円	19,000円

 

日本理学療法士協会	栃木県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,000円	19,000円

 

日本理学療法士協会	茨城県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	埼玉県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	山梨県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	東京都理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	千葉県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	神奈川県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　東海北陸ブロック　

日本理学療法士協会	富山県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	岐阜県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	静岡県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	愛知県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	石川県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,000円	19,000円

 

日本理学療法士協会	福井県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	三重県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	6,000円	17,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　近畿ブロック　

日本理学療法士協会	滋賀県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	京都府理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,000円	19,000円

 

日本理学療法士協会	兵庫県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	大阪府理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	奈良県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	和歌山県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	11,000円	22,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　中国ブロック　

日本理学療法士協会	岡山県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	4,000円	15,000円

 

日本理学療法士協会	鳥取県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,000円	19,000円

 

日本理学療法士協会	広島県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	島根県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	7,500円	18,500円

 

日本理学療法士協会	山口県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	8,500円	19,500円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　四国ブロック　

日本理学療法士協会	愛媛県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	7,000円	18,000円

 

日本理学療法士協会	香川県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	7,000円	18,000円

 

日本理学療法士協会	高知県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	徳島県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	7,000円	18,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　九州ブロック　

日本理学療法士協会	福岡県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	佐賀県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	大分県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	長崎県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	7,000円	18,000円

 

日本理学療法士協会	熊本県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	11,000円	22,000円

 

日本理学療法士協会	宮崎県理学療法士会	合計
年会費	年会費
11,000円	10,000円	21,000円

 

日本理学療法士協会	鹿児島県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

日本理学療法士協会	沖縄県理学療法士協会	合計
年会費	年会費
11,000円	9,000円	20,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　理学療法士の都道府県士会費にかなりの格差　

まず抑えておきたいのが日本理学療法士協会の協会費ですが，これは一律で11,000円となっております．

これが安いのか高いのかですが，会員数が増えてもこの協会費ってあまり変わってない点は気になります．

会員数が増加して協会の収入が増えている中で，何に莫大なお金が使用されているかは知っておいた方がよさそうですね．

 

さて47都道府県の全国平均9,043円となっております．

こうなると平均的には協会費の11,000円と合わせて20,000円を毎年日本理学療法士協会ならびに都道府県士会に納めていることになります．

例えば40年間，日本理学療法士協会に所属すると800,000円もの大金を納める計算となります．

こう考えるとすごい金額ですね．

 

ブロック毎に平均の都道府県士会費をみてみると，以下のような結果となりました．

 

• 北海道ブロック11000
• 東北ブロック9833
• 関東甲信越ブロック9500
• 東海北陸ブロック8571
• 近畿ブロック9667
• 中国ブロック7400
• 四国ブロック7500
• 九州ブロック9375

中国ブロック・四国ブロックが安いのが分かります．

 

最も都道府県士会費が高いのは，秋田県理学療法士会・岩手県理学療法士会の12,000円となっております．

一方で最も都道府県士会費が安いのは，岡山県理学療法士会の4,000円です．

秋田県理学療法士会・岩手県理学療法士会の12,000円と岡山県理学療法士会の4,000円には，8,000円の格差があるといった点に非常に驚きました．

これを40年間支払い続けるとすると，40年×8000円320,000円の違いが出てくることとなります．

おおよそ30～40代の理学療法士の給与1か月分ということになります．

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　なぜ安い都道府県士会と高い都道府県士会があるの？　

上記に示した都道府県と会費を見ても，人口や会員数とは関連がなさそうです．

端的に申し上げますと，都道府県士会ごとに会の運営方法が異なるためといったところでしょうか？

例えば都道府県士会費が安い理学療法士会では，研修会に参加するのに多くの研修会費を支払う必要があります．

一方で都道府県士会費が高額な理学療法士会では，研修会に参加する為の研修会費が安価で済む場合が多いです．

つまり高額な都道府県士会費を支払っている理学療法士は研修会に参加しないと損をするということになります．

一方で安価な都道府県士会費を支払っている岡山県の理学療法士は，自分で参加したい研修会を選択できるといった利点もあります．

この都道府県士会費が高いのか安いのかについてはさまざまなご意見があると思いますが，重要なのは何のために使われているかといった点だと思います．

私自身もある都道府県士会の活動に足を突っ込んでおりますが，確かに様々な事業を行うためにはお金が必要です．

また会員に対しても決算総会でお金をどのように使用したかが明示されております．

ただ決算総会ってほとんど人が参加していないのが現状ですし，決算資料なんて分かり理学療法士は誰も見ていないのが実際だと思います．

給与が安いと言いながらも，自分のお金がどのように使われているかに興味が無い若者が多いのが実際だと思います．

 

 

今回は日本理学療法士の協会費（都道府県士会費）が都道府県ごとに異なる点について考えてみたいと思いました．

年間20,000円は確かに高いですが，適正に使用されて，理学療法士の社会的地位が担保されることを期待したいですね．