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2025年5月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2025年5月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
原因から考える!運動器理学療法の“ギモン”80
「脊椎」「肩関節」「股関節」「膝関節」「足部・足関節」において,理学療法士が臨床で遭遇することの多い80の障害を取り上げております.
それぞれの障害を引き起こす原因を細分化して考え,適切な理学療法評価に基づいて障害の原因を特定することで,原因に応じた,より効果的なアプローチの実践が1つにつき見開きで解説されております.
できる限り難解な説明は割愛し,写真をふんだんに掲載して理解しやすくなる構成となっており,初学者でも学びやすい一冊となっております.
ゼロから始める運動器エコーマスターへの100ステップ
運動器の超音波(エコー)診療の初学者に向けて,技術の習得を段階的に解説した書籍です.
まず,自分の体にプローブを当てて見るところから始まり,次に1人では見られない部位をパートナーと2人で練習する,その後,患者を対象に比較的見やすい部位の診療から行うというように進んでいき,全100ステップで全身の運動器エコー診療をマスターできる内容となっております.
1部位を見開きでコンパクトに解説し,動画も収載されており,各章末には,日本の運動器エコー診療のパイオニアの先生方によるコラムが掲載されております.
サルコペニア・フレイルに関する栄養管理ガイドライン2025
日本臨床栄養学会/日本サルコペニア・フレイル学会の共編による,サルコペニア・フレイルに関する栄養・食事のガイドラインが出ました.
理学療法士・作業療法士が栄養療法の基本を学ぶのであればまずはガイドラインを参照したいですね.
サルコペニア・フレイルの予防・治療に中心的な役割を果たす栄養・食事に関するエビデンスを国内で初めてのガイドラインとなっております.
リハビリテーション治療の味方現場目線のお薬ポイント手帳
膨大な薬の情報について「現場目線」からエッセンスを抽出して掲載した実践書です.
病院から地域医療まで,実践の中で遭遇しやすい薬の副作用や関連事項を拾い,現場ですぐ活かせるように工夫し,どのような対応をするべきか,なぜ起こったのかが端的に解説されております.
各章は疾患別に分けて,特徴的な症状から薬の影響を疑えるように構成し,眼の前の患者さんのリスクに備えられるようになっております.
理学療法士のための はじめての法律講座
初めて法律を学ぶ理学療法士に向けた入門書です.
現場でよく起こるリハビリテーション時のトラブル事例を通して,理学療法および法的な観点を知ることができる内容となっております.
加えて弁護士・法学者が法律の基礎知識から歴史・問題点などをレクチャーしており,易しい表現で漫画も加えて解説されております.
今回は2025年5月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?