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2023年4月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2023年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
脳卒中リハビリテーションポケットマニュアル 第2版
脳卒中リハビリテーションの知識と最新情報が詳しく解説されております.
豊富な脳画像や図をもとに,実践にいかすノウハウが紹介されております.
リハビリテーション医療者の共通書として最適な一冊となっております.
何よりポケットサイズというのが嬉しいですよね.
急性期・回復期はもちろんですが在宅分野で勤務する理学療法士・作業療法士にとっても役に立つ内容となっております.
リハビリテーション薬剤実践マニュアル
理学療法士・作業療法士にとっても薬剤の知識というのは年々その重要性が増しております.
薬剤の副作用はもちろんですが作用機序まで理解したうえで運動療法を行うことが重要です.
リハ薬剤は,リハと薬剤を一緒に考えることを目的に2018年に概念化されました.
わかりやすい言葉で表現されてはいますが,実際には深く理解し,実践まで結びつけることは難しい概念です.
リハビリテーション専門職の視点が書かれた薬剤の書籍というのは多くありませんのでこれは1冊持っておいて損はないですね.
こだわり抜く筋力増強運動
理学療法士の三種の神器と言えば関節可動域運動,筋力増強運動,歩行練習です.
こだわり抜く関節可動域運動に次いでこだわり抜く筋力増強運動が発刊されました.
筋力増強運動をする前に押さえておくべき基礎知識に加えて,疾患別の筋力増強運動の考え方が紹介されております.
MINI LECTUREとして新しい知見が多く記述されている点もありがたいですね.
理学療法評価学 第4版
基本をおさえたわかりやすい記述で,理学療法評価に必要な情報収集の進め方,検査・測定の方法、さらには病態に応じた検査の選び方と実施の工夫まで、臨床につながる思考力が培われる内容となっております.
カリキュラム改訂に対応しX線,脳画像,超音波画像,心電図などの画像評価の内容が充実したのが第4版です.
さらに検査・測定方法の実際を付録動画で明示。また「検査・測定」の章を中心に復習問題が週際されております.
学生時代に使用されていた方も多いと思いますが,内容も一新されておりますのでこれを機会に理学療法評価をブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか?
理学療法士 集中治療テキスト
日本集中治療医学会の新たな認定制度「集中治療理学療法士制度」の開始にあたり,理学療法士が集中治療に従事するための知識がまとめられた内容となっております.
集中治療領域で働く理学療法士のためのミニマムスタンダードを基に作られた本テキストは,現場で働こうとする理学療法士の卒前・卒後教育ツールとしての活用に期待でき,集中治療チーム内における他の職種に対して理学療法士の行う仕事の理解を深め,早期離床リハビリテーションをより円滑かつ効果的なものにすることができる内容となっております.
集中治療の現場で質の高い理学療法の実践を展開したい理学療法士必携の一冊となっております.
トータルアスリートサポート 院内リハビリテーションから現場でのコンディショニングまで
7種のスポーツ競技(野球/サッカー/バスケットボール/陸上/競泳/テニス/ラグビー)について,国内トップレベルの現場スタッフが執筆されております.
ドクター&コーチのニーズを踏まえ,理学療法士とトレーナーがいま何をすればよいか,また異なる現場でそれぞれ何をしているかをタイムラインで提示し,身体機能,体力要素ごとに解説されております.
アウトフィールドからオンフィールドまでの競技復帰+トータルコンディショニングについて,スポーツ現場でアスリートのサポートに関わる方の道標となる1冊となっております.
術後のリハから現場でのコンディショニングまで幅広い内容が網羅されているのはありがたいですね.
今回は2023年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?