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2023年2月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2023年2月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
運動学×解剖学×エコー 関節機能障害を「治す!」理学療法のトリセツ
最近は理学療法士・作業療法士向けの超音波エコーに関する書籍も増えましたね.
なかでも最もわかりやすいのが工藤先生の書籍です.
この書籍は運動器疾患の特徴がエコーを用いて具体的かつ詳細に解説されております.
Web動画による解説も多く非常にわかりやすい内容となっております.
図解 理学療法検査・測定ガイド (第3版)
理学療法の重要な項目となる検査・測定/評価に関わる基本的臨床技能と実践能力を高めることに力点を置いて編集した好評書です.
理学療法士にとっては辞書ともいえるこのシリーズにお世話になった理学療法士も多いのではないでしょうか?
ついに第3版が発売されました.
新人理学療法士の方は職場のデスクにおいておけばちょっとした調べ物はこれでおおおそできます.
第3版でついに1000ページを超えるこの書籍…
すさまじいです.
医療者のスライドデザイン
この書籍は医療従事者が研究や発表で使う「スライド」をよりきれいによりわかりやすく作るための指南書となっております.
一般的なデザインのルールはもちろん,特に医療職者が多様する「数字」「グラフ」「画像」「フローチャート」などに特化した解説も掲載されております.
またうれしいのが医療系スライドの多数の実例が示されており,具体的な改善方法を提案されております.
汎用プレゼンテーションソフトで使用できるフォーマットやアイコンのダウンロード,実際の作成過程の動画付き解説などの付録も充実しております.
トップジャーナルへの掲載を叶える ケースレポート執筆法
理学療法士・作業療法士の場合には症例報告を論文投稿する機会も多いです.
ただ症例報告の執筆って案外難しかったりします.
またこれまでこれといった書籍が無かったのも実際です.
この書籍はアクセプトされる症例報告を書くポイントがちりばめられており,症例報告を形にする上で必読の一冊となっております.
目の前の患者からはじまる臨床研究
この書籍は2021年10月30〜31日に開催された日本臨床疫学会第4回年次学術大会の特別企画「症例報告の経験を生かして臨床研究にチャレンジしよう」の講演内容を基に加筆されて内容となっております.
この学術大会では「原点回帰 ―患者に始まり,患者に還る―」をテーマとして,日常臨床を通じて目の前の患者や医療現場からクリニカル・クエスチョン(clinical question,CQ)が生まれ,それを解決するために臨床研究が行わるといった趣旨で企画が行われております.
臨床研究のネタは,日常臨床の現場に転がっています.
この書籍では目の前の患者から始まる臨床研究,という考え方をもう一度見直し,症例報告から臨床研究につなぐ道筋が解説されております.
今回は2023年2月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?