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結局のところ会社員の理学療法士・作業療法士が得すぎる?
最近は起業されている理学療法士・作業療法士も多いですね.
一方で理学療法士・作業療法士の大部分は雇われの身,つまり会社員ということが多いでしょう.
いろいろな側面を考えるとやっぱり会社員の理学療法士・作業療法士って恵まれているなと感じます.
今回は結局のところ会社員の理学療法士・作業療法士が得すぎるといったお話です.
社会保険制度について整理
まずは会社員の理学療法士・作業療法士がなぜお得かといった話ですが,社会保険制度が大きいですね.
日本では会社員または条件を満たしたアルバイト・パートは自動的に社会保険に加入させられます.
そのため給与から厚生年金料や健康保険料を納めることになるわけですね.
一方で理学療法士・作業療法士でも個人事業主として企業されている場合には国民健康保険に加入することになります.
保険料の半分以上を病院・施設が支払ってくれる
実はいつも給与から差し引かれている社会保険料ですが,半分以上は病院・施設が支払ってくれているってご存じですか?
例えば30,000円の社会保険料を支払っている場合にはもう30,000円を超える保険料を病院や施設が相払ってくれています.
ちなみに社会保険料というのは健康保険料,介護保険料,厚生年金料,雇用保険料なんかですね.
これはかなり大きいですよね.
将来的に大きな年金をもらえる
また公的年金制度は1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金で成り立っております.
厚生年金というのは会社員や公務員が介入するものですが,会社員として働いた理学療法士・作業療法士は国民年金分と厚生年金分の年金をもらうことができます.
個人事業主の場合には基本的に国民年金分だけの支給ということになってしまいます.
老後に少しでも多くもらえたら嬉しいですよね.
扶養者が増えても保険料が増えない
社会保険制度には扶養制度があります.
扶養する家族がどれだけ増えても社会保険料って増えないんです.
国民保険料は加入する家族の人数で保険料が決まりますので,家族が増えれば増えるほど会社員の理学療法士・作業療法士の方が有利だと言えるでしょう.
いざというときに手厚い
また社会保険には手厚い制度がたくさんついています.
傷病手当金
出産手当金
このあたりは代表的なものですが病気やケガ・出産などで仕事を休んでももらえるはずだった給与の一部を受け取ることができます.
国民健康保険の場合には基本的にこういった制度はありませんので仕事を休んでしまうと収入が全く入ってこないということになります.
今回は結局のところ会社員の理学療法士・作業療法士が得すぎるといったお話でした.
最近は起業する理学療法士・作業療法士も増えておりますが,経営を安定させるのは簡単なことではありません.
また経営が安定しても社会保険料や年金のことを考えるとリスクは大きいと思います.
日本では雇われの身では収入もそれなりですが会社員だからこそお得な部分も大きいということですね.