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クライアントとの会話のネタに困ったら?
理学療法士・作業療法士の場合にはクライアントと毎日一定の時間をマンツーマンで過ごすことになります.
理学療法士・作業療法士にとってはクライアントとのコミュニケーションが重要となります.
もちろんリハビリの内容を共有したり,ともに目標を設定したりとリハビリに関連する内容を話題にするのも一つです.
ただこればかりだとクライアントも息が詰まっちゃいますよね.
一般的なそれとない会話,どうでもいい会話も必要だと思います.
今回は理学療法士・作業療法士がクライアントとの会話のネタに困ったらどんな話題で乗り切ればよいかについて考えてみたいと思います.
天気&季節ネタはけっこう使える
入院中はクライアントも季節感をあまり感じられなくなりますので,季節と気温・天気の話題を組み合わせるのが会話のネタにはうってつけです.
場合によっては天気のネタで盛り上がって,離床を拒否していたクライアントの離床が進むなんてこともあります.
クライアントは外出できないことが多いので,外の空気がどうだとか,寒さがどうだとか,風が強かったとかそんな当たり前の情報を聞くことが新鮮だったりするのでしょう.
天気の話から趣味や入院前の生活に話が広がることも多いです.
入院前は天気の良い日は公園まで散歩するのが趣味だったとか,梅雨時期は畑作業をするのにこんな工夫をしていたとか,退院したらこんなことがしたいという一言から,クライアントの入院前の日常生活や退院後の目標を知るきっかけにもなります.
入院中はなかなか季節を感じることができないので,理学療法士・作業療法士から天気のネタを振ってみると新たなクライアントの一面を知ることができることもあります.
天気や季節のネタって認知機能が低下しているクライアントでも可能ですし,好き嫌いというのもありませんので間違いが無いんですよね.
食べ物ネタで盛り上がる
ご飯ネタも盛り上がりますよね.
地域の美味しい飲食店について話したりしていると,クライアントとの距離も縮まりますよね.
盛り上がりもですが,こういった会話の中でクライアントの生活背景を知ることも重要で,後々の退院支援につながることもあります.
ただ絶飲食中のクライアントには食べ物ネタはNGです.
飲食できないクライアントに食べ物の話をふってしまうと,クライアントを辛い気持ちにさせてしまうことになるでしょう.
時事ネタは関心事を知るチャンス
時事ネタも鉄板ですね.
クライアントは病室でテレビを見ていることが多いでしょうから,今日はどんなニュースがありましたかといった質問から話が広がっていくことも多いです.
男性のクライアントなんかは自分の思いを延々と話される方も多いです.
「〇〇のニュース見ましたか?びっくりでしたね」なんて話をしてみると,「私も〇〇が好きでね」と話が広がったりして,クライアントがどんなことに興味があるのかを知れるチャンスでもあります.
時事ネタで会話をする際には政治ネタだけは避けた方が良いですけどね.
クライアント自身にまつわるネタ
地元の話をすると,嬉しそうに地元について話してくださることも多いです.
担当理学療法士・作業療法士と出身が一緒だったりするとローカルネタで盛り上がれることも多いです.
そこから昔の街の様子やクライアントがどんな生活を送ってきたのかといった生活史を知ることができるのでこれもけっこうネタとしては良いです.
仕事や趣味,家族構成といったクライアントにまつわる話題もよいですね.
家族構成や仕事・趣味といった環境面を評価しておくことも理学療法士・作業療法士にとっては重要ですからね.
今回は理学療法士・作業療法士がクライアントとの会話のネタに困ったらどんな話題で乗り切ればよいかについて考えてみました.
クライアントの状態によっては気軽に話すことが難しいタイミングもありますよね.
そんなときは無理して話そうとしなくても大丈夫です.
リハビリを頑張っていることを伝えたり,励ましたり,ときにはそばにいるだけで良いこともあるかもしれません.
しかしながら一番重要なのは「クライアントを知りたい」と思う気持ちです.
理学療法士・作業療法士の皆様も焦らずにゆっくり会話ができるといいですね.