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若手理学療法士・作業療法士が自己研鑽する環境を作るには
理学療法士・作業療法士なんて自己研鑽しても給料が変わらないし時間の無駄なんてやる気の無い若い理学療法士・作業療法士も少なくないと思います.
自己研鑽するうえで職場環境って重要ですよね.
どのような職場環境を構築すれば若い理学療法士・作業療法士が自己研鑽を行えるようになるのでしょうか?
今回は若手理学療法士・作業療法士が自己研鑽する環境を作るにはどうすればよいかについて考えてみたいと思います.
クライアントに関わる課題がある
やっぱり理学療法士・作業療法士が自己研鑽する一番の動機づけって担当しているクライアントに良くなってもらいたいと感じるかどうかだと思います.
もしクライアントに良くなってもらわなくても給料がもらえればいいなんて考えている理学療法士・作業療法士がいたらクライアントのためにも早く辞めた方が良いです.
クライアントに関連しないなんの役に立つのか分からないような研修って学習意欲がわかないのも当然です.
ただクライアントに関わる課題が何なのかを見出すことができない若い理学療法士・作業療法士も多いのが実際です.
このクライアントに関わる課題を明確にするための何かしらの仕組み作りが若手理学療法士・作業療法士が自己研鑽する姿勢を作るためには重要だと思います.
職場内での症例検討会なんかはクライアントに関わる課題を明確にするために最適な方法だと思います.
もちろん勤務時間内に行う必要はあるでしょうが…
症例検討会で先輩理学療法士・作業療法士とのディスカッションを通じてクライアントに関わる課題が明確になれば,クライアントに良くなってほしいという気持ちがあれば自主的に研鑽に向かうはずです.
この症例検討会でただただ発表して先輩から建設的な意見もえられないような状況だとせっかく症例検討しても意味がありません.
つまりクライアントに関わる課題を明確にするためには適切な助言が行える先輩理学療法士・作業療法士という人的環境が必須になります.
学習したことが結果に反映されるかどうか
これも重要です.
いわゆる成功体験というやつです.
一度成功体験を得られれば自己研鑽は継続できるでしょう.
しかしながら学んだことをクライアントの理学療法・作業療法に活かすことができなければ,自己研鑽を続けることは難しくなるでしょう.
自分の学んだことがクライアントの役に立つというのは何よりの喜びなわけです.
共有できる仲間がいる
実はこれが最も大切だと思います.
課題を明確にして自己研鑽に励み,クライアントに対して行った理学療法・作業療法が結果に反映されたかどうかをディスカッションする仲間がいるかどうかです.
仲間と結果を共有し,振り返る時間が持てるかどうかって次のステップへ進むためには非常に重要だと思います.
先輩と経験年数がかなり離れていて自分の経験年数に近い理学療法士・作業療法士がいないといった環境だとこの部分がなかなか難しいことが多いでしょうね.
リハビリテーション部門の勉強会なんかも上司や先輩に言われて参加するような勉強会よりも若手理学療法士・作業療法士が自主的に立ち上げた勉強会の方が長続きしていることが多いでしょう.
上司や先輩が無理に勉強会を開いて持ち回りで勉強会をやったってただのやっつけ作業にしかなりません.
受身的な学習にとどまることが多いでしょう.
どんな環境でも自己研鑽する奇行種がいる
ただ理学療法士・作業療法士の場合には稀にどんな環境でも自己研鑽できる奇行種も存在します.
こういった方は稀なのであまり参考にはならないと思いますし,こういった奇行種の方ってクライアントの課題解決につながらない学習を継続している場合もあります.
自己研鑽というよりは自己満足になっている場合もあります.
学習することは悪いことではないと思いますけどね…
今回は若手理学療法士・作業療法士が自己研鑽する環境を作るにはどうすればよいかについて考えてみました.
若手の自己研鑽はどの職場でも大きな課題になると思います.
若手が自己研鑽できる職場環境を構築するための参考になれば嬉しいです.