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2022年5月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2022年5月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
外来リハ・通所リハ・通所介護のリハビリテーション ~組織マネジメントと高齢者リハビリ編~
クライアントや利用者の在宅生活を支援する外来リハビリ・通所リハビリ・通所介護は,地域包括ケアシステムのなかにおいては非常に重要な社会インフラの一部となっております.
また近年の診療報酬改定や介護報酬改定ではこれらのリハビリの役割が強化されており,それぞれの現場には役割に応じた運営が求められております.
この書籍では外来リハビリ・通所リハビリ・通所介護を利用する人に共通する疾患や,心身機能に焦点を当てた評価や治療および各事業所におけるマネジメントに関する知識や技術について解説がなされております.
基礎科学を融合した理学療法推論の実際
臨床推論を学ぶうえで今後必携となりそうなのがこの書籍です.
この書籍が扱う分野は整形外科疾患,脳血管疾患,呼吸器疾患,スポーツ,小児疾患とさまざまですが,共通するエッセンスは臨床推論です.
この書籍では理学療法の第一人者である奈良勲先生のもとに様々な分野のエキスパートが集結しております.
基礎科学の視点から,課題解決の鍵となる知的推論のヒントを惜しみなく詰め込んだ画期的な一冊となっております.
どの分野でも理学療法士・作業療法士に必須の臨床推論のスキルがこの書籍に詰め込まれております.
臨床推論ってなかなか勉強のしにくいのですが, この書籍では様々なジャンルの理学療法に携わるエキスパートがどのように臨床推論を展開しているのかを知ることができます.
この書籍を読めば臨床推論の幅が広げることは間違いないです.
こだわり抜くバランス練習 <明日の運動療法を磨く理学療法プラクティス>
バランス練習に関してまとめられた1冊です.
PARTⅠではバランスの捉え方や基本的な身体機能・運動学習との関連,バランスの発達について解説されております.
PARTⅡでは評価の考え方,臨床的評価および重心動揺計による評価について解説されております.
PART Ⅲ~Ⅴではバランス低下が動作上の問題となりやすい神経・運動器疾患,小児・高齢者を取り上げられており,実際のバランス練習について解説がなされております.
豊富な図と一部の項目では動画によって,バランス改善が必要な対象者の状態や動作の目的に適した多様な視点からのアプローチをするための手助けとなる一冊となっております.
基礎からバランスについて学び直したいという理学療法士・作業療法士にお勧めの一冊です.
なぜ痛い? どう治す? 運動器疾患のメカニズムとリハビリテーション医療
医療現場でよくみられる運動器疾患について,症状と原因,その治療法,評価,ケアと指導,再発防止までリハビリテーション医療の知識と技術をわかりやすく解説されております.
理学療法士・作業療法士の方はもちろん,学生にもわかりやすい内容となっております.
また理学療法士・作業療法士が一般向けに運動器疾患について説明をするうえでも参考になる一冊だと思います.
エビデンスにもとづく 在宅ケア実践ガイドライン2022
在宅ケアの重要課題について,科学的根拠のもとに本人・家族の主体的な意思決定を導くガイドラインとなっております.
食支援・リハビリテーション支援など7領域について全59CQが収載されております.
在宅分野ってこういう書籍って今まであまり見かけませんでしたよね.
在宅分野で勤務する理学療法士・作業療法士にはお勧めです.
今回は2022年5月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?