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急性期医療機関に勤務する理学療法士・作業療法士にお勧めの書籍5選
急性期の理学療法士・作業療法士にとって欠かせないのがやっぱりリスク管理です.
また医療安全や早期離床のための知識も欠かせません.
さらに回復期リハビリテーション病院へのシームレスな連携を実現させるためにも回復期へつながるような理学療法を展開する必要があります.
今回は急性期医療機関に勤務する理学療法士・作業療法士にお勧めの書籍をご紹介させていただきます.
理学療法リスク管理マニュアル【第3版】
理学療法士・作業療法士にとってのリスク管理に関する書籍と言えばこれですよね.
第3版まで出ていますからね.
理学療法を開始する際に日常遭遇することが多い疾患・外傷を中心に絞って構成し,疾患の概念および特有のリスク,その管理について必要な知識や技術,さらには多臓器・他疾患との関連も加えて,最新の知見がスムーズに吸収できるよう分かりやく解説されております.
また臨床の場で容易に使えるようコンパクトサイズに心がけ,若手だけでなく中堅理学療法士にとっても確認と自己研鑽に最適な配慮がなされております.
この書籍は個人的には何といってもコンパクトさがありがたいです.
リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン第2版
リハビリテーション医療の安全管理指針として,2006 年に刊行された初版の12 年ぶりの全面改訂版です.
安全管理対策に必須の「安全管理総論」「運動負荷を伴う訓練を実施するための基準」「医療安全対策」「感染対策」の各分野で49のCQが掲載されております.
エビデンスの確実性,推奨の強さを示し,解説も充実させて,現時点で到達できる最善のガイドラインとなっております.
リハビリテーションに携わる医師,理学療法士,作業療法士必携の書となっております.
実践!早期離床完全マニュアル―新しい呼吸ケアの考え方回復期につながる急性期理学療法の実際
昔からある書籍ですが今も売れ続けている書籍の1つです.
まずはこの一冊に書いてあることを理解してから先に進みたい基礎的な早期離床におけるリスク管理が網羅されております.
情報量が多すぎずにちょうどよく難しくもないので新人さんにもお勧めです.
治療やリスク管理の最初の一歩が書いてある感じですね.
急性期の脳卒中理学療法
脳卒中急性期の理学療法って特にリスク管理が重要となります.
脳出血のタイプや脳梗塞の病型を十分に理解したうえで離床を進める必要があります.
急性期の脳卒中症例に対応する必要がある新人理学療法士・作業療法士にはお勧めです.
回復期につながる急性期理学療法の実際
総論では急性期における医学的治療と理学療法の関係性,リスク管理,廃用症候群の予防と治療を,各論では疾患別に医学的治療と理学療法が,コラムでは実践するうえで必要な理解や知識が解説されております.
特に各論では発症ないし手術後の時間経過とともに行われる医学的治療と並行した理学療法の実際がわかりやすく紹介されており,回復期の理学療法士に向けて患者の病態変化や医学的治療に応じた理学療法の要点についても記述されております.
今回は急性期医療機関に勤務する理学療法士・作業療法士にお勧めの書籍をご紹介させていただきました.
今年度から新たに急性期医療機関に勤務する理学療法士・作業療法士の方は今回ご紹介した書籍を購入してリスク管理の知識を整理されていはいかがでしょうか?