2022年4月以降発刊の理学療法関連書籍5選

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目次

2022年4月以降発刊の理学療法関連書籍5選

最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.

私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.

今回は2022年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.

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卒後5年までにマスターすべき 運動器障害理学療法上肢・頸部 基礎から実践まで

 

三木貴弘先生が監修を務められた書籍です.

卒後5年目までに習得しておくべき運動器障害理学療法の知識を,臨床経験豊富で学術的にも実績があるセラピストが指南してくださっております.

部位ごとに理学療法の全体像をフローチャートで示した上で,臨床で遭遇しやすく判断に迷う内容を取り上げ,思考過程やエビデンス,運動学・解剖学の知識を織り交ぜながら実践的に解説されております.

評価手技,治療手技は実際の手順が写真付きで示されており,卒後5年にとどまらない内容までも紹介されております.

このシリーズは今後の体幹・下肢編も楽しみですね.

 

 

 

 

 

 

 

理学療法マネジメントシリーズ 脳卒中理学療法マネジメント基本動作のパフォーマンス改善に向けた臨床思考を紐解く

 

肩関節・肘関節・股関節・膝関節・足関節・脊椎と売れに売れた理学療法マネジメントシリーズの脳卒中版が発刊されました.

脳卒中理学療法において評価・治療の対象となる基本動作(座位・立ち上がり・立位・歩行)を切り口とし,臨床でよく観察される現象がいくつかのパターンに分類して解説されております.

第1章では,脳卒中患者に生じる現象の原因を特定して適切な治療プログラムを立案するまでの思考過程(クリニカルリーズニング)と高次脳機能障害を抱える患者への接し方,第2章では脳卒中の病態と機能改善につながるリハビリテーションの要点をそれぞれまとめ,第3章では脳卒中患者の基本動作で観察される現象が,仮説とその詳細の解説→検証(評価)→治療というクリニカルニーズニングに則した流れで解説されております.

さらに第4章では,第3章で解説した考え方に基づいたケーススタディを掲載し,具体的な実践例を提示しており,読者が臨床で活用しやすい構成となっております.

症例ベースの内容が含まれているのは臨床家にとってもありがたいですね.

 

 

 

 

 

 

 

脳卒中理学療法の理論と技術

 

脳卒中理学療法の理論と技術の第4版が発刊されました.

これまでと同様に原寛美先生と吉尾雅春先生がタッグを組んで編集をされた1冊です.

脳卒中医療の進歩はとどまるところを知らず,理学療法の理論や技術に関しても日々発展を遂げております.

この書籍では『脳卒中治療ガイドライン2021』に合わせて内容がアップデートされており,「歩行練習のすすめ方」に階段昇降や屋外歩行など患者の退院後の生活につながる解説が追加されております.

また「脳卒中の反復性経頭蓋磁気刺激治療rTMSとボツリヌス治療」に最新のレビューの知見を加え,さらにその理解のために脊髄の解剖生理学についての解説も追加されております.

エビデンスに基づく治療理論を,技術として臨床に導入するという初版からのコンセプトはそのままに,最新ガイドラインに対応する充実の第4版となっております.

 

 

 

 

 

 

中枢神経障害・運動器障害×内部障害を解釈するための 臨床検査値活用術 リハビリテーション治療の実践

 

この書籍では理学療法士・作業療法士向けに, 臨床で遭遇する症状(炎症, 意識障害など)別に具体的な症例を挙げ, それぞれの検査結果から複数の検査値を組み合わせてどのように解釈するかが解説されております.

検査値の解釈に留まらず,検査値を踏まえたリハビリテーションについて運動負荷量やプログラム内容などをより具体的に解説しており,読者が臨床で応用しやすい構成となっております.

 

 

 

 

 

 

 

インソールマニュアル

 

近年,インソール(足底板,足底挿板)は足の操作を通じて,ヒトの動作を効率的に遂行できる「動的な姿勢制御」を行うツールとして注目されております.

なかでも熱可塑性インソールは局所加圧や全体加圧によって軟部組織の除圧や微調整が可能であり,誰でも簡単に対象者にとって理想的な足構造を複製できます.

またインソールを使用することで得られる足の安定性や機能向上は,運動連鎖によって足関節から膝関節や股関節そして体幹の機能維持にもつながります.

そのため関節等の隣接する部位の連動した動きから捉える“運動連鎖アプローチ”は,インソールの評価・処方に欠くことができない視点であります.

この“運動連鎖アプローチ”の考え方、その理論のすべてを詳述し、個別性の高い,より適切なインソールの作製方法についてわかりやすく丁寧に記した実用書となっております.

これまでにこういった書籍って入谷式足底板関連の以外の書籍以外にはあまり無かったと思います.

運動連鎖を学ぶうえでも役立ちそうな内容ですね.

 

今回は2022年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.

今月も良書が多く発刊されております.

理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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