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理学療法関連の学術大会の一般演題採択率ってどのくらいなの?
最近は学術活動に取り組む理学療法士も増えております.
学術活動の1つとして学会で発表する理学療法士は多いと思います.
学会で発表する際には演題を登録して,学会から採択されれば発表できるということになります.
残念ながら採択されなければ発表できないということになりますが,理学療法士関連の学術大会における採択率ってどのくらいなのでしょうか?
今回は理学療法関連の学術大会の一般演題採択率ってどのくらいなのかについて考えてみたいと思います.
昔の全国規模の理学療法士学術大会の採択率は?
理学療法士の学術大会の大規模なものといえば昔で言うところの全国学会が挙げられます.
昔の全国学会というのは合同学会でしたので参加者も多く,すべての分野の発表が同時に行われるため,会場のキャパの問題もあって演題採択率があまり高くないといった時代がありました.
年によっては演題採択率が70%前後という年もあったわけです.
発表しようとして登録しても発表できないなんてこともあったわけですね.
昨今の理学療法士学術大会の採択率は?
最近は分野ごとに学会が開催されており会場のキャパの問題というのはほとんどなくなったため,演題採択率もかなり高くなっております.
ちなみに2020年度の日本理学療法学術大会の演題登録数と演題採択率は以下の通りです.
2020年度はCOVID-19の関連で開催が中止になった学会もありましたが,演題採択率はおおよそ9割を超えております.
2019年度や2018年度のデータを見ても不採択となったのは1桁台の学会がほとんどです.
言ってしまえばエントリーすればおおよそ採択され,発表できるというのが現行の理学療法関連の学会の特徴だと思います.
理学療法関連の学会に限らず学会というのはどの分野でもそういった傾向にありますけどね.
そのため発表内容も玉石混交といったところです.
どんな演題が不採択となるのか?
基本的に投稿した演題によっぽどの問題が無ければ採択されると考えてよいでしょう.
ではよっぽどの問題というのはどのような問題なのでしょうか?
一番は倫理的な側面ですね.
逆に言えば倫理的な問題が無ければほぼほぼ採択されると考えてよいと思います.
また明らかに営利目的の演題もNGですが,そういったものでなければ基本的には採択されると考えてよいでしょう.
つまり学会なんていうのは発表する気があれば誰でも発表できる時代になったと考えてよいでしょう.
今回は理学療法関連の学術大会の一般演題採択率ってどのくらいなのかについて考えてみました.
こう考えるとやっぱり学会発表というのはその質というのが問われますね.
審査がほとんどないといった点を考えると,発表内容を第3者のきちんとした審査がある論文化するかというところがポイントになるでしょうね.