目次
認定・専門理学療法士の更新要件における学会発表・論文投稿は分野は問わない
日本理学療法士協会の生涯学習システムは新生涯学習システムへ移行されますが,まだまだ不明な点が多いのも実際です.
特に現在,認定・専門理学療法士を取得されている理学療法士にとっては認定・専門理学療法士の更新要件がどうなるのかが気になっている方も多いと思います.
今回は認定・専門理学療法士の更新要件における学会発表・論文投稿は分野は問わないといったお話です.
認定・専門理学療法士の更新要件における学会発表・論文投稿は分野は問わない
これまでの生涯学習システムの中で複数の領域の認定・専門理学療法士を取得されている方も多いと思いますが,新生涯学習システムへの移行に伴い,複数の認定・専門理学療法士資格を更新するためには,分野ごとに論文を書いたり,発表をしたりといった成果が必要ではないかといったことが危惧されておりました.
これって不可能に近いですし,職場の中で担当病棟の移動がある中で資格自体の維持が難しいのではないかといった意見も多くありました.
この点に関してですが,認定・専門理学療法士の更新における各ブロックまたは都道府県理学療法士会主催の学会での発表,または都道府県理学療法士会の学術雑誌への投稿に関しては発表や投稿の内容に関しては所持領域の内容でなくてもよいようです.
これだと複数の認定・専門理学療法士資格を取得している理学療法士にとっても更新がしやすい非常にありがたい制度だと思います.
本当に領域別の制度として意味があるのか?
一方で領域外の論文掲載や学会発表でも更新要件として認められるというのはどうなのでしょうか?
領域別の資格として意味があるのかなんて思ったりします…
論文や発表だけでもハードルが高いといった理学療法士が多い中で分野は問わないというのはありがたいですけどね.
なんだかなという感じです.
研究参加の分野も問われない?
現行の制度では認定・専門理学療法士の更新について例えば呼吸器の認定理学療法士は有効領域にて「呼吸器」の記載のある研修会でなければポイントに加算されないといったルールがあります.
実はこのルールをよくわからずに認定・専門理学療法士の更新申請をして不合格になった理学療法士が多かったりします.
新生涯学習制度において「領域別有効設定」は設けられません.
内容も取得分野は不問となります.
呼吸器の認定理学療法士の取得者が点数基準に該当する脳卒中に関する研修会に参加したとしても,内容は問わないということですのでポイントとして使用できるということになります.
今回は認定・専門理学療法士の更新要件における学会発表・論文投稿は分野は問わないといったお話でした.
学会発表や論文投稿のハードルが高いといった側面は否めませんが,分野を問わずに生涯学習を継続すれば複数の認定・専門理学療法士の更新も十分に可能だと思われます.