雨天では屋外歩行練習は控えた方がよい?

運動療法・物理療法
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雨天では屋外歩行練習は控えた方がよい?

理学療法士・作業療法士の皆様も勤務先では雨天の際の屋外歩行ってどうされてますか?

雨の程度にもよると思いますが,クライアントによっては雨天での屋外歩行って退院後に必須になることが多いと思います.

一方で転倒リスクを回避するため雨天の屋外歩行練習を禁止している職場もあると耳にします.

今回は雨天では屋外歩行練習は控えた方がよいかどうかについて考えてみたいと思います.

person walking on street and holding umbrella while raining with vehicle nearby

 

 

 

 

 

 

 

 

管理者の立場からすると

管理職の立場からすると雨天での屋外歩行中に転倒事故があると問題になりますので,雨天での屋外歩行は禁止にしたいという場合が多いでしょう.

これはクライアントの転倒はもちろんですが,スタッフの身を守るといった観点から考えても妥当な考えだと考えられます.

屋外歩行に限らず,自動車の運転とか自転車の運転なんかも練習としては退院前に実施したいけれど,安全面を考えると病院では練習を行うことはできないといった場合がほとんどでしょう.

また最近は夏場の屋外歩行も危険ですよね?

暑い日に屋外歩行をしていてクライアントが熱中症になったでは問題ですからね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クライアントは雨天だと外出できなくなる?

一方でクライアントにとっては雨天でも熱中症になるような暑い日でも外出が必要なことは多いでしょう.

そういった意味から考えると雨天でも夏場でも屋外歩行練習の必要性は高いと考えられます.

病院内で退院前に雨天における屋外歩行練習が行われなければクライアントはずっと雨天では外出できなくなるといった可能性もあります.

もちろん明らかにリスクの高いクライアントに行う必要はないかもしれませんが,ある程度リスクが低いクライアントに対して自信をつけてあげるといった意味合いで屋外歩行練習を行うのはけっこう重要だと思うのです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少なくとも評価はすべき

雨天での屋外歩行って傘を持って歩行する必要がありますので,まず視界が狭くなります.

傘を持って視界が狭くなった中でどれだけバランスを崩さずに歩行できるのかは評価しておきたいですよね.

また雨天の場合路面が濡れても,きちんと対応できるかってとても重要だと思います.

最低でも晴れの日に傘をさして歩く模擬練習なんかは取り入れても良い気がします.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋外歩行練習ができないと3単位もたない

また回復期リハビリテーション病院では1人のクライアントに対して3単位の理学療法・作業療法を提供する必要がある場合もあるかもしれません.

数年前になんちゃってリハビリテーションとして屋外での散歩が取り上げられましたが,屋外歩行が実施できないと3単位もたないなんて理学療法士も多いのではないでしょうか?

屋外歩行練習で毎日1単位稼ぎ上げてるなんて理学療法士も少なくないでしょう.

 

今回は雨天では屋外歩行練習は控えた方がよいかどうかについて考えてみました.

安全管理の面から言えば雨天での屋外歩行練習は避けた方が無難だと思いますが,クライアントにとっては雨天での練習も必要です.

場面設定をして最低限の評価だけは行っておくというのが現実的な対処法となるでしょうか?

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