令和4年度診療報酬改定で回復期リハビリテーション病棟はどうなる?(2022年2月9日中医協情報)

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令和4年度診療報酬改定で回復期リハビリテーション病棟はどうなる?(2022年2月9日中医協情報)

2022年2月9日に開催された第516回中央社会保険医療協議会総会において、令和4年度診療報酬改定の答申が掲示されました.

リハビリテーションに関連する改訂も少しずつはっきりしてきました.

今回は2022年2月9日に開催された第516回中央社会保険医療協議会総会の中から回復期リハビリテーション病棟に関連する内容についてご紹介させていただきます.

empty hospital bed inside room

 

 

 

 

 

 

 

回復期リハビリテーション病棟入院料5を廃止、既存の入院料6を入院料5に変更

回復期リハビリテーション病棟入院料5を廃止し,現行の回復期リハビリテーション病棟入院料6を新たな回復期リハビリテーション病棟入院料5として位置付ける.

これは先日もお伝えした通りです.

入院料5が廃止されるといった改訂ですね.

現行の入院料6が入院料5となりますが,入院料も据え置きで1,678点のままとなりそうです.

正直なところ入院料5で算定している医療機関は全国的に見てもほとんどないのであまり大きな影響はないでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

重症患者の割合の見直し

回復期リハビリテーション病棟入院料1・2は4割以上

回復期リハビリテーション病棟入院料3・4は3割以上

現行の回復期リハビリテーション病棟入院料1・2は3割以上,回復期リハビリテーション病棟入院料3・4は2割以上ですからそれぞれ重症度が1割上がることになりますね.

運動器疾患が主体の回復期リハビリテーション病棟なんかは少し工夫が必要でしょうね.

 

 

 

 

 

 

 

回復期リハビリテーション病棟の対象疾患の見直し

回復期リハビリテーションを要する患者の状態として「急性心筋梗塞、狭心症の発作若しくはその他急性発症した心大血管疾患の発症後又は手術後の状態」が追加されます.

気になる入院期間は90日となりそうですね.

90日というと運動器と同じ扱いですね.

 

 

 

 

 

 

 

第三者評価の追加

来年度の診療報酬改定では回復期リハビリテーション病棟入院料1又は3について,公益財団法人日本医療機能評価機構等による第三者の評価を受けていることが望ましいといった要件が組み込まれます.

今回は努力義務となっておりますが,次々回2年後の改訂では必須項目になる可能性が高いですね.

入院料1または入院料3で算定している施設はこの2年間で準備を進めておきなさいといったお達しと解釈できるでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

特定機能病院においてリハビリテーションを担う病棟の評価の新設

特定機能病院リハビリテーション病棟入院料を新設で気になっていたのが入院料です.

回復期リハビリテーション病棟入院料1よりは低い入院料になるのかと思っておりましたが特定機能病院リハビリテーション病棟入院料は回復期リハビリテーション病棟入院料1と同じ2,129点となりました.

ただし重症患者割合が5割と厳しくい基準となっている点もポイントですね.

5割の重症患者割合ですので簡単に自院から転棟させて完結させるというわけにもいかないでしょうね.

 

今回は2022年2月9日に開催された第516回中央社会保険医療協議会総会の中から回復期リハビリテーション病棟に関連する内容についてご紹介させていただきました.

前回とほぼ同様なのであまり驚きはありませんでしたが,重症患者割合を達成できない病棟にとっては低い基準に移行せざるを得ずなんとか要件をクリアしたとしても診療報酬据え置きというきわめて厳しい内容ですね.

回復期リハビリテーション病棟の運営も年々厳しくなっているのは確かだと思います.

 

 

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