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2021年度専⾨理学療法⼠(更新)の合格率は80.8%
昨日,2021年度の専門理学療法士(更新)の合格発表が行われました.
合格率は80.8%でしたが,これってポイントをためて申請するだけで合否が決まると考えるとかなり低くないですか?
おそらく認定理学療法士の新規取得の合格率より低いのではないでしょうか?
今回は2021年度の専門理学療法士(更新)の合格率が低い件について考えてみたいと思います.
申請者数と合格者数は?
専門理学療法士の更新は5年に1度となっておりますが,今年度の更新申請者は193 名であったようです.
これに対して合格者数は156名となっております.
専門分野別の合格者数は以下の通りです.
1.基礎理学療法専⾨分野 14 名
2.神経理学療法専⾨分野 28 名
3.運動器理学療法専⾨分野 45 名
4.内部障害理学療法専⾨分野 22 名
5.⽣活環境⽀援理学療法専⾨分野 35 名
6.物理療法専⾨分野 3 名
7.教育管理理学療法専⾨分野 9 名
193名中156名が合格ということですので,実に合格率は80.8%というわけです.
これって低くないですか?
なぜ合格率が低いのか?
なぜ合格率が低いのでしょうか?
合格率が低い理由は明白です.
申請手続きや制度が煩雑すぎるからです.
生涯学習システムってコロコロ変わりますし,本当に制度が複雑です.
十分に理解せずに申請して不合格になった理学療法士も多いのではないでしょうか?
また人間ですから誰しもミスをすることはあるでしょう.
ただせっかく頑張って取得した専門理学療法士の資格がちょっとしたミスで水の泡になってしまうのってどうなのでしょうか?
書類やポイントが不足している場合にはそもそも申請をしないでしょうから,ポイントが充足して申請した理学療法士が193名と考えると,そのうち5名に1名が審査で不合格になるというのは制度が煩雑すぎるからだと言わざるを得ません.
そろそろシステム上で取得ポイントを自動的に審査してくれるようなシステムにしてくれないと,この不合格を期に日本理学療法士協会から離れるといった理学療法士が増えそうな気がします.