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理学療法士・作業療法士の究極のキャリアアップは事務長・副院長を目指すこと?
昨今,理学療法士・作業療法士の中にも事務長補佐・事務長,副院長を兼任する方が少なからず存在します.
多くは医師や看護師がその役職に収まることが多いですが,理学療法士・作業療法士がその役職を担っている医療機関も存在します.
有名なのは千里リハビリテーション病院なんかですね.
その他にも私の知るだけで規模もさまざまですが,理学療法士・作業療法士が副院長や事務長を務める施設はいくつかあります.
今回は理学療法士・作業療法士の究極のキャリアアップは事務長・副院長を目指すことかもしれないといったお話です.
事務長の職務内容とは?
理学療法士・作業療法士が事務長を兼務する施設もいくつかありますが,事務長って具体的にどんな職務を遂行する必要があるのでしょうか?
事務長の職務内容は多岐にわたりますが,簡単にまとめると以下のようなものになると思われます.
施設の管理・運営・経営計画
職員の採用・教育・面談
営業活動、稼働率管理、経営分析
各種会議・委員会参加・施設内巡視
医師・医局との折衝
苦情対応・未収金管理・金銭管理
行政対応・マスコミ対応
個々に挙げたのは一般的な職務ですが,最近ではCOVID-19関連の仕事も増えてきているようですね.
院長・理事長などの経営責任者に対して,的確な経営判断をしてもらうための情報収集とその提供,また下された経営判断を実行・実現するための計画立案と実行,そして進捗を管理し調整する役割を担います.
病院事務長研修
事務長として必要な知識を身につけるための研修があります.
病院経営に必要な基本知識から,医療会計制度の現状,事務長として必要なコーチングとファシリテーションの基礎と応用,院内業務の再設計,経営改革計画の策定など,事務長職に必要とされる幅広い分野を網羅しています.
評価試験に合格された方を「病院管理士」として認定されることになります.
研修内容は以下のような内容となっております.
人事:面接・採用手続き
労務:社会保険手続き,入退職手続き,スタッフの相談
経理・財務:日々の処理から決算,予算や資金管理、補助金の手続きなど
広報:院内掲示・看板の検討,webサイトの作成,SNSへの情報発信
総務:スケジュール管理,施設管理,物品管理全般
副院長の職務内容
私の知る限りでもいくつかの医療機関で理学療法士・作業療法士が副院長を務める施設があります.
民間施設でクリニックなんかが特に多い印象です.
副院長の職務は多岐にわたり,「教育・研究、地域連携」,「経営」,「診療・労務・安全・衛生」及び「医療安全」を担当します.
病院長が不在の場合には,病院長の職務を代行する場合もあります.
副院長に必要なスキルは事務長に近いスキル+αが要求されます.
なぜなら事務長は診療などの医業よりも病院経営や事業に目を向けなければいけない一方で副院長は事業と医業の両方を担わなければいけないからです.
そのため医療従事者の視点からも病院経営を考えることを期待され,近年では看護部長兼副院長という役職を与える医療機関が増えてきました.
医療従事者視点の経営戦略のスキルやマネジメント力が求められています.
副院長を目指す場合,病院の形態,規模,組織成熟度を長い勤続年数の中で把握し,着実にキャリアアップすることでしか副院長になる道は開けません.
事務長募集の求人は多い
意外にも事務長などの幹部候補を募集している求人は数多くあります.
しかし募集要項の条件はかなり厳しく,同規模の対象医療機関における医事課管理職経験していることが必須となっていることが多いです.
この部分で医事課管理職経験を有しない理学療法士・作業療法士にとっては事務長職に就くのはなかなか難しいというのが実情です.
多くが年収600万円~1,000万円前後となりますので,理学療法士・作業療法士として働くよりも高い年収を得られます.
ただもちろん事務長職というのはそれなりの経験や知識が無いとなかなか難しいのも実際ですし,事務長職になる前にまずは経営企画関連の役職を兼務して,そこで実績を挙げたうえで事務長職へといった方が多いようです.
転職サイトの求人の中にはまずは事務長補佐を経験して,その後に事務長へといった求人も見られます.
事務長職への就職を希望されている理学療法士・作業療法士はまずは転職サイトへ登録してそういった求人情報を得るのも1つの方法でしょう.
ここでは私がお勧めする転職サイトをいくつかご紹介させていただきます.
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PTOTSTワーカーは業界でもトップクラスの求人数を誇っているのが特徴です.
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PTOTキャリアナビ
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今回は理学療法士・作業療法士の究極のキャリアアップは事務長・副院長を目指すことかもしれないといったお話でした.
なかなかハードルは高いですが,回復期リハビリテーション病院なんかは理学療法士・作業療法士の視点というのは組織としても非常に重要なものとなりますので,今後も事務長職の理学療法士・作業療法士が増えてくるのではないでしょうか?