目次
理学療法士・作業療法士が病棟看護師と連携をするためのコツ
病棟の看護師と理学療法士・作業療法士の連携って永遠の課題ですよね.
病院や施設によっては管理職同士が犬猿の中で,病棟とリハビリテーション部門が対立している職場も少なくありません.
でも理学療法士・作業療法士にとってアウェーである病棟で働きやすい環境を作ることってすごく大切ですよね.
結局はクライアントのリハビリテーションに跳ね返ってきますからね.
でも病棟看護師から信頼を勝ち取るにはどうしたら良いでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士が病棟看護師と連携をするためのコツについてご紹介させていただきます.
ちょっとした配慮で信頼を勝ち取ることができる
理学療法士・作業療法士が病棟看護師の信頼を得るにはちょっとした配慮を積み重ねるこが大切だと思います.
ここでいくつか病棟看護師への配慮の例をご紹介させていただきます.
エレベーター使われますよね?エレベーターのボタン押しておきました.
もしかして車椅子使われますか?今リハビリが終わったのでこの車椅子空きましたよ.
リハビリももう終わるのでそのままX線室に行きましょう.
今からリハビリ室に移動しますので,シーツ交換のチャンスですよ.
体重測定終わっていますか?リハビリ室で測定しましょう可?
こんな感じです.
病棟看護師の仕事をサポートすれば信頼関係なんてすぐに構築できる
上に挙げたように結局は病棟看護師の仕事がどうすれば楽になるかを考えれば良いだけです.
やっていることはそんなに時間のかかることでもありませんし,理学療法士・作業療法士のちょっとした行動一つでクライアントにとっても大きな時間の節約になります.
これを理学療法士・作業療法士の仕事じゃないといったような主張をしているといつまでたっても病棟連携なんて難しいでしょうね.
結局は相手を思いやる心があるかどうかということだと思います.
病院や施設によっては病棟看護師の仕事を少しでもサポートすると,上司にしかられるなんて職場もあるようですが,そんな職場早く辞めてしまった方がよいでしょうね.
使われないことも大切だが
確かに理学療法士・作業療法士が日常的に看護師に使われるような状況はまずいです.
職場によっては看護師のサポートで疾患別リハビリテーションの単位を取得する方針のところもあるようですが,これはいただけません.
確かに日常生活動作練習とケアの境目って難しいところがありますが,あくまで専門的な関わりの中で算定できるのが疾患別リハビリテーション料だということは認識しておく必要があるでしょうね.
ただ専門職としてしっかりとしたアイデンティティを確立すれば,病棟看護師もプロですから理学療法士・作業療法士を看護助手のようにこき使うこともありません.
結局は理学療法士・作業療法士が病棟看護師に使われるだけになってしまうのは看護師に専門性を認められていないからだと思いますし,本質的な信頼関係が構築できていないからだと言わざるを得ません.
今回は理学療法士・作業療法士が病棟看護師と連携をするためのコツについてご紹介させていただきました.
看護師との連携を苦手とする理学療法士・作業療法士の方は少なくないと思いますが,理学療法士・作業療法士の皆様もちょっとした配慮で病棟看護師から信頼関係を勝ち取れるような仕事の仕方ができるとよいですね.