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理学療法・作業療法関連書籍の書評はあてにならない?
理学療法士・作業療法士の皆様は書籍の書評って読まれたことがありますか?
書評を見て書籍の購入に踏み切るという方も少なくないと思いますが,じつはこの書評というのはあてにならない部分があります.
今回は理学療法・作業療法関連書籍の書評はあてにならないといったお話です.
書評とは?
書評を読んだことがある理学療法士・作業療法士は多いと思いますが,書評とは具体的にどういう意味なんでしょうか?
書評はその本をまだ読んでいない理学療法士・作業療法士達に向けて紹介するのですが,正当に評価するという意味もあります.
書評を書く際には本の内容と分かりやすく伝えることと,評価をあやまらないこと,ネタバレに注意することが重要とされております.
最近では,ブログやSNSで独自の書評を公開している理学療法士・作業療法士も多いですよね.
書評が良いとすぐにでもその本を買いたくなりますよね.
最近は出版社のホームページに書籍と合わせて書評が掲載されていることも多いです.
書評のサイトなどもあり,時間がなくて本が読めない人にとっては,その本がどんな本なのか紹介してくれる役割も果たしています.
コロナ禍で書店へ出向く機会が減っている中で,書評を参考にしてネットショッピングという理学療法士・作業療法士も多いと思います.
書評と感想文の違い
書評と感想文は何か違いがあるのでしょうか?
書き方の大きな違いは,文章が誰に向かっているのかということです.
感想文というのは自分自身に確認するような感覚で書かれることが多いでしょう.
この本を読んで自分はどう思ったということを書くわけなので,その本を紹介するというよりは,自分自身がどう思ったかに重点が置かれます.
ということは書評というのは自分がどう思ったかを書くわけではないということが分かります.
書評の向かっている先は,読者です.
この本がどういう本なのかということを伝える必要があります.
もちろん独自の観点で評価を書くことになりますので,自分の考えが入っていないわけではありません.
しかしながらあくまで正当な評価を書くことを貫き,出来るだけ自分の考えを省く必要があります.
これから読む人に対して,純粋にその本を紹介するひつようがあります.
書評はあてにならない?
上述したように書評にはできるだけ自分の考えを省く必要があるわけですが,なかなか相違もいかない側面があります.
というのも一般的には書評を書くと報酬をいただけます.
1~3万円程度というのが相場のようですが,これって利益相反のある行為ですよね.
お金を頂いている以上,悪いことは書けません.
また書評依頼を受けた時に,良いと思うものしか仕事を受けないと割り切って仕事ができれば良いですが,そうもいかない部分も大きいでしょう.
そういった意味で考えると,書評というのはあまりあてにならないと考えることもできます.
結局は誰が書いているか?
書評って結局何が書かれているかも重要ですが誰が書いているかも重要ですよね.
理学療法士・作業療法士として尊敬する有名理学療法士・作業療法士が書いた書評であれば信じたいと思ってしまいますよね.
今回は理学療法・作業療法関連書籍の書評はあてにならないといったお話でした.
理学療法士・作業療法士の皆様も書評を読む際には参考にしていただければと思います.